振付・出演:合田緑、泰山咲美、高山真実、得居幸、花島千夏、星加昌紀、真鍋美奈恵、三好直美、渡部訓子
出演地:松山
部屋はその人がもつプライベートな空間の最小の単位だと思います。そこには他人に見られたくないのも、見せてもなんの得にもならないものがあり、その人の大切な時間があり、リアルな空間があるはずです。小さな箱のなかで繰り広げられるごくありふれた生活の一断片をよくみる。ウィリアムブレイクの詩に「一粒の砂に世界を見、一輪の野の花に天国をみる」まさに正岡子規にとっても、私達にとっても、きっと、そうあるべきなのだと。。。世界が何万畳だとすると私の育った愛媛県や四国は4.5畳のようなものです。私はその4.5畳の世界を四国のみんなと考えて世界に発信してゆくような作品にしたいと考えております。
作者インタビュー
ニブロール主宰。日常の身振りをモチーフに現代の空虚さや危うさをドライに提示するその独特の振付けは国内外での評価も高く、身体と真正面から向き合っている数少ない振付家のひとり。また04年に自ら立ち上げたソロプロジェクト・ミクニヤナイハラプロジェクトでは演出家として、演劇にも挑戦し、ジャンルを問わないその活動はニブロールのみならず、多数のアーティストとコラボレーションするなど世界中を舞台に活動中。
愛媛県出身の矢内原さんは、松山でのダンス イン レジデンスの作品制作を楽しみにしている。正岡子規、俳句、実家の小さな庭、祖母の記憶—いくつかのキーワードから、作品の着想を得、Bプログラムに応募してくれた。松山はとかくダンス人口が多い町。松山大学、愛媛大学のダンス部から、ダンススタジオ人口も多数。発表公演は4000人の観客が来場するというから、なんかすごいダンス人口の町だ。何かとダンスに関係する人たちとの作品制作は、快活に進みそうだ。
参加者を決めるワークショップ オーディションを松山で9月25日に行った。18名の応募者から9名の出演者を決定した。応募要綱はこちらで。応募時の作品コンセプトもご覧いただけます。
早速、MLをつくり、矢内原さんが宿題を出してyoutubuに出演者がつくったダンスをUPする。そのレスポンスをMLに返信。9名の出演者と作者がお互いのダンスとそれに対する演出家のコメント共有できるこの方法は、遠距離作品制作にはかかせない。この様子は矢内原作品 クリエイションブログでUPしていきます。
矢内原美邦さんへのインタビュー記事は、2010年12月16日からの松山での作品制作の際に収録後、掲載しますので、どうぞお楽しみに!