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アーティスト・作品紹介 / 前納依里子作品

Aプログラム:ダンスプロダクション・サポートプログラム

「CANARY-“S”の様相」

作・演出・構成・振付:前納依里子

振付・出演:羽生圭江、石田未来、飯塚友浩、前納依里子
演出補佐:松尾望
出演地:松山鳥取八戸東京

この作品は、最先端の情報都市『東京』の様相、その中で生きる私たち人間の様相を、『カナリア』を象徴に描きます。毒ガス検知で犠牲となるカナリアは、その沈黙によって人々に警鐘を鳴らすのです。…この情報監視網『東京』で、私たちはどのように他者や現実と共に生きているか…。
鍵となるのは、“S”で始まる言葉たちでした。

Simulation—シミュレーション都市
Surveillance−監視網
Sacred−神的仮想界
Selfish−自己愛的シェルター

欲望や衝動までが、見えざる力によって創出される虚構界で、私たちはこんな風に生きています。私たちの中のカナリアに、沈黙のときが訪れないことを願いながら。


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前納依里子(まえのよりこ)
作・演出・構成・振付

作者インタビュー pagetop

83年生まれ。14歳よりバレエを始め、ショービジネスの世界を経てコンテンポラリーダンスに出会う。加賀谷香に師事し、ダンサーとして作品に出演する傍ら、08年より自身の活動にも力を入れる。これまで、セッションハウス等で作品を発表。都内クラブ等での即興パフォーマンスも精力的に行っている。作品では、日常で生じる違和感を発端として、人間の本質や生死、社会構造などを主に扱う。「生」の感覚が希薄化した現代において、身体的コミュニケーションであるダンスと、身体そのものが持つ大きな可能性を信じ、探求を重ねる。08年秋田全国モダンダンスコンクールにて、あきたこまち賞受賞。現在、お茶の水女子大学大学院修士課程在学中。

前納依里子作品 クリエイションブログ
前納依里子作品 クリエイションブログ


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羽生圭江
はにゅうけえ/振付・出演
埼玉県出身。かなり大人になってから踊り始める。様々な舞台、CM、TVドラマ、イベント、モデルの経験を経て今に至る。いつまで自分の体をとおして自分と向き合えるか、自問自答の日々を生きている。その場に佇むだけで絵になる貴重な存在で、メンバーのよき相談役でもある。


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飯塚友浩
いいづかともひろ/振付・出演
1984年生まれ。東京都出身。17歳より川井久美の下で踊り始める。久慈恵里奈とのデュエットにより、なかの国際ダンスコンペティション創作部門入賞。近年は菊地尚子、柳本雅寛らの作品に参加。舞台上では独特の個性と存在感を放つ。


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石田未来
いしだみく/振付・出演
1983年生まれ。広島県出身。18歳より踊り始める。広島にて平田恵子・川野眞子・近藤良平らに影響を受け、22才で上京。平田恵子スタジオパフォーマンスやPDC主催公演等に参加。2010年、TRY A DANCE(広島)、シアター21フェスでソロ作品を発表。また、コンドルズ・コレオグラフィー・コンペティションでは特別賞(映像賞)を受賞。自己と真摯に向かい合うことから生まれる動きには、切実さが垣間見える。

松尾望
まつおのぞみ/演出補佐
1984年生まれ。山口県出身。9歳よりクラシックバレエを始め、20歳でコンテンポラリーダンスに出会う。加賀谷香、柳本雅寛らの作品をはじめ、ジャンルを問わず様々なパフォーマンスに出演。143.5cmの小さな身体からは、力強いエネルギーを放つ。メンバーのまとめ役的存在。

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