アーティスト・作品紹介 / 村山華子作品

Aプログラム:ダンスプロダクション・サポートプログラム

「カレイなる
 家族の食卓」

作・構成・演出:村山華子

振付・出演:小笠原大輔、笠井晴子、中島晶子、村山華子
美術・映像・小道具・衣裳デザイン:村山華子
出演地:松山八戸福岡伊丹東京

いつも喪服をきている4人家族。彼らは、“いただきます”の前に、食材を弔う不思議な儀式を行います。食卓でつながる家族。しかし、いつしか一家はバラバラ、食卓は崩壊します。それぞれをひとりにさせたのは、何でしょう。4人は、“家族”を取り戻すのでしょうか。
マイホームの中で、「個食・孤食」と言われる一人の食事があり、家族を演じることに疲れる人々がいる。携帯電話の着信音に中断される家族の食事風景。そんな時代に、家族間の「個」と「個」どうしが何でつながるか、このお話の主人公達もさまよいます。
カレイなる家族の暮らす世界を、ダンス、映像、影絵、衣裳、小道具を、にぎやかにちりばめて表現しました。絵本のようにシュールな世界へようこそ。


©ohashi sho

村山華子(むらやまはなこ)
作・構成・演出・美術・映像

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東京生まれ。東京芸術大学美術学部在学中より、美術作家として、展覧会出品、ワークショップを開催。05年コクヨ(株)より、自身の企画デザインのノートを発売したのをきっかけに、プロダクトを中心としたアートディレクションの道に進むが、突然体を壊す。治療、体力づくりの一環ではじめたコンテンポラリーダンスを通じ、ダンサーと出会い、舞台の美術、映像、衣裳、小道具を担当するようになる。主な参加作品は、「日本昔ばなしのダンス」はなさかじいさん・かきのきじろべえ(近藤良平)/うらしまたろう(森下真樹)、他。築60年の日本家屋をアトリエにし、子供の造形ワークショップも開催している。作・構成・演出含めたダンス作品制作は今回が初。

村山華子作品 クリエイションブログ
村山華子作品 クリエイションブログ


©ohashi sho
小笠原大輔
おがさわら だいすけ/振付・出演
長野県出身。多重構造からくりコント&ダンスグループ『撫肩GUYDANCE』主宰。構成・脚本・振付・演出等を担当。幼い頃から“お笑い”に親しみ、横浜国立大学モダンダンス部を経て、独自のお笑いダンスを確立する。大学で体育・幼児体育の授業を担当する傍ら、幅広い年齢層を対象に珍妙ダンス指導を行う。orbital link、新国立劇場『近藤良平トリプルビル』等に出演。神奈川県立座間高校創作舞踊部コーチ。横浜国立大学、日本大学などで非常勤講師。
http://www.nadegata.com/

村山からひとこと:笑いを追求する姿勢には感服。今回は、台詞作成、カポエィラ留学経験を生かしたコンタクト、アクロバティックな動きの振付けを提案。一員でありながらチームを見守ってくれる、コーチ的な一面も。楽器と間違えるほど、いろいろな声が出る。オリジナルTシャツ制作歴10年。笑いを誘うTシャツ。稽古着にも注目。


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笠井晴子
かさい はるこ/振付・出演
晴れの日生まれ。東京の片隅で明るく丈夫に育つ。モダンダンス、タップダンス、ストリートダンス、創作ダンスなどの旨味を吸収し、筑波大学体育専門学群健康・スポーツマネジメント専攻に行き着く。大学ではダンス部に所属し、創作ダンスに没頭する。大学卒業後、東京を拠点にフリーダンサーとしての活動を始める。近藤良平やダンスカンパニーノマド~s、キリコラージュ等の作品に参加。その他にも香瑠鼓の振付アシスタントやTV・CM出演、ソロ作品の発表など、独自のスタイルを開拓しながら枠にとらわれない活動を広げている。

村山からひとこと:名前のとおり、全てにおいてカラッと明るい。晴れている。長い長い手足を生かした大きなダンス。実際の年齢より、大人にも、幼くも見せられる幅広い表現力。人気アイドルのセクシーバックダンサーで全国を周ったかと思いきや、朝の爽やかテレビ体操お姉さんまで、ダンスを生かした仕事も幅広い。演出に対する助言も的確、作品を深く読み込んだ振りを提案してくれる。


©ohashi sho
中島晶子
なかしまあきこ/振付・出演
福岡県出身。お茶の水女子大学舞踊教育学科(現/芸術・表現行動学科)卒業。木佐貫邦子に師事。neoのメンバーとして多数の公演に出演。2003年より、自身で演出・振付・出演するダンスソロ公演を行い、「2−ECHOES」「ロータスランド」等の作品を発表。2010年のダンスソロ公演「SENJU」は、東京公演のほか地元福岡イムズホールでも公演を行い、好評を博す。また、野田秀樹演出・木佐貫邦子振付のオペラ「マクベス」への出演のほか、香瑠鼓、近藤良平、森下真樹等、多数の振付家の作品へも出演。その他に、美術作家・メイクアップアーティスト・写真家・ミュージシャン等、様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションを、劇場にとどまらず日本家屋やギャラリー・屋外等の場所でも行い、活動の幅を広げている。現在、幼児・小学生対象のダンスクラスを受け持ち、ダンスの楽しさを子どもたちに伝えている。
http://www.akiko-nakashima.com

村山からひとこと:カウント、時間、音程、数字に対する正確さはピカ一。振付けを考えるのが早い。具象・抽象問わず、振りをテキパキ考案。今回は、作品制作のスケジュール管理も担当。地図好き、鉄道好き。劇場の位置、移動の経路の下調べは、あっこさんに全ておまかせ。古都を愛し、神社・仏閣・仏像をめぐる旅をしており、最近は、金色のものに惹かれ、収集している。

 
 

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