©ohashi sho

アーティスト・作品紹介 / 上本竜平作品

Aプログラム:ダンスプロダクション・サポートプログラム

「終わりの予兆」

作・演出・構成:上本竜平/AAPA

出演:朝弘佳央理・トチアキタイヨウ・永井美里
振付:永井美里
環境音響:國府田典明
美術:青木祐輔
出演地:鳥取福岡伊丹東京

終わりがないように見えるもの。平行線のままひとり言のように続く会話。帰り道にとりあえず立ち寄るコンビニ。閉店したような見た目のまま営業している本屋。身長が止まったころから着続けている服と、そこからのぞく自分の腕。

実際は、どれも終わりがないように見えるだけで、どこかで終わりは始まっている。その始まりに気づかないから「変わっていない」と感じるのなら、なんだか不幸だ。終わりが見つかるから、変わっていく。

終わりの見えない話をしていても、日々、ゆっくりと終わりに向かっていく身体。その間から、ないように見える終わりの始まりを見つけたい。


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上本竜平(ウエモトリュウヘイ)
作・構成・演出

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1980年、東京生まれ。大学卒業後の2004年に、建築家と協働で「仮設劇場になる海の家」を企画。日常と地続きで行われる舞台に興味をもち、劇場ではない場所での舞台を企画するAAPA(アアパ/Away at Performing Arts)を立ち上げ、横浜を拠点に活動を始める。2007年まで外部の様々な劇団・振付家と協働した後、企画に応じて集まるメンバーとダンスパフォーマンスの創作を開始。以降、全作品の構成・演出を行い、横浜で「COVERS」(2009/大野一雄フェスティバル)、「スタンド」(2010/黄金町バザール)などを上演。この他にも、国内各地(岐阜、柏、淡路島、立川、つくば、神戸)で活動している。本格的な劇場での作品発表は、今回が初めてとなる。
http://aapa.jp


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朝弘佳央理
アサヒロカオリ/出演
2004年よりダンサーとしてLa Dance Contrasteeに所属。
AAPAには『PAPERGATE』より参加。以降、AAPAの作品(『Migrate』『COVERS』『スタンド』)に継続的に出演している。
個人として演劇やオペラにも出演、画家や彫刻家、音楽家など他分野のアーティストとも共演している。写真家としても活動を始め、ギャラリールーニィでの展示を 行っている。
http://chloe.petit.cc/


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永井美里
ナガイミノリ/振付・出演
1983年生まれ。幼少よりバレエ教室に通う。高校を卒業後、2003年英国ミドルセックス大学ダンス学部に入学。コンテンポラリーダンスに出会う。帰国後、2006年よりAAPAに参加し、創作・公演活動を行う。またダンサーとして杏奈、ニブロールの作品に出演。コンテンポラリーダンスやコンタクトインプロビゼーションの講師としても活動中。
http://minori.aapa.jp


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トチアキタイヨウ
栩秋太洋/出演
1973年生まれ、演出家・ダンサー・俳優。大学にて心理学を学びながら演劇サークルに所属。1998年〜2008年まで舞踏「山海塾」のダンサーとして国内外のツアーに参加。同時に岡田利規、神村恵などの作品に出演するなどフリーとして活動している。自作品では1対1セッションシリーズ「ラブレラ」、「浮遊とうねりの時空間セッション:いい波」など即興が中心であり、時間と空間と存在に関する問題に注目し、体と音楽と映像を一体化させている。他に手触りと記憶をテーマにした「LOVE IS DRAWING HAND IN HAND」など。また2010年から自身のカンパニーで振付作品にも取組んでいる。
http://tochiakitaiyo.com


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國府田典明
コウダノリアキ/環境音響
1981年生まれ。東京造形大学でメディアアートを学び、卒業制作「音の空間性」でZOKEI賞受賞。東京都写真美術館でも展示を行う。クラブDJ(2000年〜)の経験から、街や場の音をDJ的に再構成する「環境音響」として2007年にAAPAに参加。個人では東欧での公演「老いの力 舞踏のなかの伝統と現代」(大野慶人、高井富子ら 2009年)に音響として関わる。他に企画者として、場所を持たないカフェ「m-cafe」、東京両国の街工場イベント「まちこうBAR」、農業とDJを掛け合わせた「畑楽」等の活動を展開している。
http://blog.codacoda.com

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