私(作者)と出演者の2人は、人生で訪れる何度目かの岐路に今立っています。自らの道を選び直したが、ふとすると志を忘れ、その道を失いかけてしまう。原点に戻り、また進むのだが、また失う。そうして何度も繰り返し、再び今その原点に戻っている。そして今度こそ、この堂々巡りから脱するために、“自分の幸せの基準”を定めなければならない。
そこで私は、それをそのままテーマにして、作品をつくる事にしました。しかしいざ作品制作を始めてみると、それをダンス作品にするにはあまりにも難題で、私のまとまらないアイディアと抽象的な言葉ばかりが空回りし、リハーサルは混乱。次第に私自身もこれがやりたかった事なのか、わからなくなるのです。それでも、制作過程の様々な葛藤と妥協を繰り返し、もがきながら、あがきながら”作品”を作り上げていく。
誰でも夢やビジョンを持って生きています。それを実現させるのは容易ではありません。けれども、誰かの意思や欲求に惑わされるのではなく、自分で自分の人生を生きているという感覚を持つことは、大きな力となります。どうしたらその力を感じる事ができるのか。この作品を通じて私達は探し始めています。
迷走と模索、3人の混乱のカーニバル。
東京都出身。2005年現代舞踊公演にて地主律子作品『千の風』に出演をきっかけにダンス活動を開始。2006年より705 Moving Co(主宰:菊地尚子)の作品に参加。2009年、2010年は705 Moving Co.カンパニーメンバー。2010年より飯名尚人と共に marga / performative performance group を結成。2011年より作品制作を軸に活動している。他、2007年よりDance and Media Japan にてマネージメントを担当。
http://performative-performance.com/
内田敦子
ウチダアツコ
北海道出身。2歳より日本舞踊を始め、10歳で花邑流の名取りに。16歳よりうたを歌い始め、ジャズ、ファンク、スカなど幅広いジャンルで活動。
1997年より自主短編映画の製作に携わり、出演、演出を務めた「ンジャパニ・イニシエイション」は、第3回水戸短編映画祭グランプリを受賞。
2008年より、唄・三線 古我地のサポートメンバーとして、都内各所のライブに出演。
2010年 自主短編映画「Talkin’ Blues」に出演、アドバイザーを務める。
緒方祐香
3歳よりクラシックバレエを武藤純子氏に師事。14歳よりヒップホップ、ジャズ、などのトレーニングも増やし様々なイベントなどに出演。
NY留学を経て、帰国後は菊地尚子(705moving.co)の元でコンテンポラリーダンサーを本格的に学ぶと共に同カンパニーにてダンサーとしても活動している。また最近は知的障害者を中心としたダンスグループへの指導などにも力を入れている。
田中夢
タナカユメ/振付・出演
千葉県出身。シドニーへ高校留学、2002年、宮沢章夫主宰の遊園地再生事業団で演劇に出会い舞台に多数出演。2011年、カンパニー退団。フリーで活動しつつ、映像制作や幼児教育等にも枠を広げている。
http://www.yume-tanaka.com/
菅田典幸
ジャンルにとらわれない演奏で、様々な国内外のミュージシャンと共演。主な共演者にはBob Sheppard,Bill Watrous,Joe Powers,小島麻由美、塚本功 etc…2010年には、ダンサーの菊地尚子、Nathan Triceの即興公演に参加。現在は、都内を中心にオルガンインストバンドのFULL SWING(http://www.full-swing.jp/)やJazz Rockの「あん」などで活動中
http://blog.livedoor.jp/nsgt