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うえだななこ作品クリエイションブログ

01.22

「残」 終わりました。

はい、うえだです。

「残」 終わりました。 が、1月のクリエイションンに入ってまったく書く時間がなかったので、いまさら少しだけ書きます。 ほんと私時間でごめんなさい。 

まずは札幌公演。チケット完売・追加公演と大盛況のうちに終わりました。 本当に有難うございます!

次の地に行かれる皆さん、がんばってくださいね。

そう、1月のクリエイション前に私はこんな事をぼんやり考えていた。

「垂れ流しの生命力は時に人を傷つけている」 んじゃないかとか、「死んでいく者のプライド」 についてとか、

「残酷さと美しさの境界線」とか。

1月に新しくつくるシーンは「静かな残酷さ」が漂うシーンにしたいと思っていた。

そして1月7日から再スタート。 本番まで休みは無い。

この9日間はほんの一瞬だったけど、諸々きつかったと思う。 

出演者の皆んな、体中に青・赤・紫・黄色のあざの華を咲かしながら、壁に激突し・床を這いずり回り、付いてきてくれた。 根性ある5人だからできたのだと、ほんとに感謝。

どんな作品でも、基本、私自身の中には痛いからやめるとか、危ないからやめるという選択は無い。

当たり前だけど、まずどうやったら痛くなく同じ事ができるのか・まずどうやったら出来るだけ安全に同じ事ができるのか、と試行錯誤する。かなり研究する。それから再検討はする。でもその過程で、もちろんいろいろな事がおきる。

でも、身体を投げ出して初めて見える世界があると実感するから、やるしかないんだと やる。

その繰り返し。繰り返し。繰り返し。

私はバカなのかもしれない。 器用にはなれない、バカなのかもしれない。

皆さん、こんな私にお付き合いいただき本当にありがとうございました。

JCDN,コンカリ,スタッフ・関係者の皆さん,出演者の皆さん,そして観客の皆さん,本当にありがとうございました。 

雪の札幌で濃密な時間を過ごさせていただきました。 

この経験を糧にこれからもつくっていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

おわり。


01.10

クリエイション再開致しました。

1月7日から、うえださん札幌再上陸。再び「残」のクリエイションが再開した。12月に比べると、札幌が冬になっていた。雪が深くなり、太陽の光が差し込んで真っ白な景色を作っている。

冬休みの課題に取り組んで、うえださんとの再開をみんな心待ちにしていた反面、この日が来るのが少し怖かったとそれぞれ感じていた。この期間にどれだけのことができたのだろうと、自分自身を疑っていた。

課題は12月のショーイングでだいぶ明確にはなってきている。それぞれ自分と向き合う時間が少し与えられた。私たちはうえださんの求めている世界観を表現する責任がある。そして、その向こうに見える景色を見たいと切望しているのだろう。

今回は三日間、びっちり缶詰状態の練習だった。この三日で作品は大きく変わる。流れが変わる、動きだけではなく、動機も見つけていく。最終的に行きたい場所は見えているが、より深く、色んな複雑さを抱え、繊細に色をづけしていく。私たちには「しつこさ」「したたかさ」が足りない。この作品の中に存在している「彼女」たちのねじた想いを表現するにはもう何段階も乗り越えていかなければ・・・

「ここにきた理由」は、それぞれあるのだ。自分と重なる想いがきっとそこにあって、これを作品の中に落としていく。溢れてきた感情を、こぼさないで自分の身体に落としていく。何度も繰り返して。少し客観的に自分を見ていく。

この経過を経て、芯の太い作品になっていくのだと感じた。

ちょっと真面目になりすぎる。つまらなくなるから、must doではなく演じる側にはenjoyの観点が必要だし、自分がお客さんだったら見たことのない景色が見たい。そのための客観性。

昨日はたまたまコンカリ高橋さんに呼ばれ、「踊りに行くぜ!!」の宣伝のため、ななこさんとラジオに出演することになった。(出演5分前に急に呼ばれて焦った・・・)

ほんの一瞬、ゆるやかな気持ちになった。本番が近づいてきているというワクワク感を思い出した。

三日間、思ったより早く過ぎたなぁと思いながら、JR琴似駅から地下鉄琴似駅までのまっすぐな道のりを歩いていた。雪がちらちら降ってきて、地面に落ちては消えていく瞬間に、私たちは惹かれていく。

そんなダンスが踊りたい。

しばたえいこ


12.31

「残」です。 31日に書く21日のショーイング。

はい、うえだです。

今日は31日の大晦日。 だけど、21日の中間発表の事を書きますです。

21日の前日、大幅にシーンをカットした。真ん中は、がっぽり・ずっぽりカット。

この20日の稽古はとっても重要なターニングポイントとなったと感じる。

札幌の出演者達は、みんな仕事をしながら稽古をしている。 ので、平日は夜のみ。

そう、私達に与えられた時間は4時間弱。 どこまで、やれるのか。

でも、私は今日はオープニングの稽古しかやらないと決めていた。

「残」のオープニングはきつい。けっこうきつい。短いけど。

今までの振りを1度解除して、でもコンセプトはかわらず、簡単な基本ルールはかえず、何度も繰り返した。

身体に染み付きかけていた今までの振り、それぞれ個々の解釈と動機、気合と根性等が交じり合って、     みんな昨日までとは違うエネルギーをだしていた。

私自身が稽古の進め方を見直す、考え直す、とても大事な日ともなった。

そして21日。 

客席からみて色々と変更したい点が見つかった。

だからココが弱いんだ、と思う場所が多々あった。

お客さまとのディスカッションでは、自分が思っていた以上に想像をふくらまして見て頂いていたり、        なるほど、そういう見方をされているんだ、と知ったり。

いつも作品を観客の方々の前に出した時から、皆さんに育ててもらうという一面も感じる。              今回は特にそう思った。

今回の様々な貴重なご意見を、私自身がどう受けとめ、どう進めていくのか。

次の札幌入りは1月7日。 

時間はもう、引き算タイムに入っている。

蕎麦も食えばいい。 餅も食えばいい。 でも、終わらないこの頭のぐるぐる。  

皆さまどうぞよいお年を~。


12.23

「残」です。

ども。 また、うえだです。

札幌レジデンスから、生還しました。

11日間の製作期間+最終日の12/21日はショーイング。

この11日間、私は無意識に いや、どこかで急いでいた。焦っていた。                          21日までにどうにかしなくっちゃ。形にしなくっちゃ。と。

そして自分の中に浮かぶシーンを次々につくって、とりあえず繋げてみた12/18日。 40分の作品になっていた。

色んなものが少しずつ入っていて、お得感あるのか?・・・のレディースセットランチみたいになっていた。

そして19日。 それを見たみずのさんからの、厳しくもズバズバズバーっ!と的を得た指摘の山・山・山。

その日の真夜中、私は元々とってもスローな人間なのに何を・・・という思いに。 

そして、ひっそりと認めた。

なんだか身体の中に・心の中に、スンと落ちるものがあった。

もちろん、21日にショーイングなんだから間に合わせてつくらなければいけない。                   でも、もっともっと大事な・大切な事があった。

いや、忘れられない誕生日となりました。 

実は、私12/19日生まれで、コンカリーニョ理事長の齋藤ちずさんも12/19日。 かなりびっくりでしょっ。

21日のショーイング報告は、またすぐに。


12.21

本日ショーイング

初めまして!
うえだななこチームの安井 智美です。

12月10日にクリエイションが始まってから全員が顔を合わせる稽古は年内最後となりました。

ありのままの私で書かせて頂きます。
昨日、ななこさんの指摘や自分自身での反省で甘さ緩さを数多く実感しました
それぞれ差はありつつも、気を引き締め改めて強い一歩を踏み出せたのではないかと思っています。

DANCEと言う限り、こみ上げて来る感情を身体の表情として出さなければなりません。とても奥深く、難しいです。でもだから楽しい…

最近、この作品に向き合い始めてから人間は皆、
自己中心なのだと思いました。今までもそれはなんとなく頭にはありましたが、言葉にするまではハッキリと意識してなかったのです。きっと。

今の一言、今の行動、自己中心だと他人を少しでも憎らしく思っていたら、自分も自己中心だから他人を憎らしく思う事に気づきます。

自分はどれだけ性格が悪いのかと自己嫌悪に陥ってみたり、自己中心なのは人間の自然現象として受け入れていたり…

例えば、人間は自己中心だということを基本として普段の生活から考えてみると、成立しないことだらけになります。好き、嫌い、我慢、妥協…数えきれない、言い表せられない様々な物が自己中心の周りに絡んでいます。

そこで私は思うのです。人間って不思議な生き物だなって。
そんな取り止めのない事に頭がいっぱいの20歳です。

人生の先輩方に色々とご指導頂きながら、メンバーとして意見をぶつけ合いながら、1人で悶々と試行錯誤しながら…皆それぞれがそれぞれの軸をしっかりと築き上げていけるように残されたクリエイションをしていきたいです。

本日はショーイングです。
今の私でぶつかります。

後悔はせず、反省をしてどんどん前に行きたいです!

写真がなく申し訳ありませんが、また今度…

安井 智美


12.18

親睦会

またまた再登場、うえだチームの泰子です。

今日の作品全体の通し稽古、とても充実したものでした。

まだぎこちなさはあるものの、流れをつかむことができ、この先の光が見えてきました。

でも表現すること、って本当に難しい。日を追うごとに自分の課題や全体の課題、色々な問題にぶつかります。気持ちや頭の整理、必要です。

話は変わりますが、昨夜、ななこさんを囲んでの親睦会が開かれました。

ゴージャスなお刺身やキンキ鍋に舌鼓をうちながらつかの間の楽しいひと時でした。

またまた食べ物の写真ですが、添付します。


12.18

初通し。

稽古9日目!もうここまできたのかぁ~。

本日は初通しです。今のところ40分作品です。

最初は「30分も踊れるのかぁ・・・。」と不安でしたが、いざ通してみるとあっという間。短く感じました。

今まで、部分練習してたときとは違って、各場面新しい心境が見えてきました。

身体も自然とついてくる部分と、まだちょっと難しい部分もあったり・・・と。

残すところ前半あと3日になりました。

このまま突っ走っていきまっしょ!明日はいよいよコンカリでっす!

この作品始まって以来、毎日なんとなく慎重に過ごしています。

死に向かっている反面、生きることへの執着心を強く感じている気がする。

とにかく、「これ終わるまで死にたくない」って思うようになりました笑。

えいこ


12.18

チーム ”うえだ”

こんにちは。 「残」メンバーの福田泰子です。

チーム ”うえだ”が始動して1週間が経ちました。振り返ってみると、とても濃い1週間でした。

初めの3日くらいは体のいたるところに筋肉痛がありましたが、それらから解放されると

体がラク~になって、いつのまにか体は強くなっていくのです。

人間の体って丈夫にできているなあ、と本当に実感します。

さて、稽古ですが、個人の課題はあるものの順調に進んでいると思います。

シーンごとに身体を練習していたものをこの週末はつなげていく作業にとりかかります。

全体像のイメージが見えてくると、作品に動きがでてきますね。

ダンサー一人ひとり感じるもの、表現の仕方は違います。それらが作品にどう映っていくのか楽しみなところです。

そして、私たちに欠かせない「給食堂bio」!!!

すっかりここのとりこになった私たち!!

美味しい食事が稽古場の隣のお部屋で食べられる!しかもオーガニック!

身体にやさしい!

私たちの憩いの場でもあり、エネルギーチャージの場でもあります。

写真は”ごはんセット”です。

食べる事って大切! だって生きているんだもの。

さて、今日は何を食べようかしら? きっとメンバーも思っているはず。。。


12.16

「残」です。

はい、うえだです。

札幌クリエイションも今日で7日目。夜稽古、これからです。

今はいくつかのシーンの下地をつくっている所。

今回は出演者が5人と少人数なんで、ある意味 密な関係を築く可能性を秘めた関係なのである。

ふだん友達どうしでさえ、いや友達どうしだからこそ話さない事をはなし始めている。

「遺書」についてとか、「生死感」についてとか、「恐れ」についてとか諸々。

まだまだもっとゆっくり話さなきゃだけど。。

でも、何故か現場は暗くはならない。みんな真剣だけど暗くはない。みんな根暗だけど暗くはない。

まずは21日のショーイングに向けて皆んなで進んでいくです。はいや〜。


12.16

うえだ組 個別稽古

こんにちは、うえだ組の福村まりです。

JCDN「踊りに行くぜ!」は、今回で3回目の参加となります。

1回目は、10年前。「MIRACLE WODERZ」という4人組のユニットで出演。

2回目は、8年前。ソロ作品で出演(ひえ~、今、考えるとソロなんて恐ろしい・・)

そして、3回目が今回の「踊りに行くぜ vol.2」のうえだななこさんチームです。

ななこさんの「残」のオーディションちらしのコンセプトが面白くて、どんなクリエーションになるのか興味深くて、受けました。

まさか、受かっているとは思いませんでした。

オーディション合格の通知を受けて、すなおに、嬉しいを思ったのと

しばらく舞台から離れているし、このハードな稽古スケジュールに40台半ば近くの私が

はたして、ついてゆけるのか不安も沸き起こってきました。

まぁ、案ずるより産むがやすしです。

前置き長くなりました。しかも、画像なしで文字ばかりは、つらいですね。

 個別稽古は、ななこさんに、丁寧に体を見てもらことから始まりました。

私の股関節は、ターンアウトは好きなのですが、ターンインが苦手。

それは、仙骨周辺と背骨のまわりが凝っているという指摘を受け、

そこをほぐすワークと肋骨周辺をほぐすワークを教えてもらいました。

なんか、腰回りと背骨にかけて、動きが悪いと思っていたのですが、

具体的に、ななこさんにアドバイスをもらえたのが、ありがたい。

仙骨周辺が固まっていたのが、自覚できました。ほぐすと、呼吸が楽になりました。

そして、個別のシーンへ・・・

長くなりましたので、今日はここまで。

クリエーションの現場で、どれだけ自分が吐きだせるか、そして、それを削いだり、新たに創ったりと・・

楽しくも苦しくも面白い作業が始まった。


12.14

うえだ先生学級

12月10日から始まりました、特別学級クラス。

先生は東京から赴任され、生徒も学年の違う今回だけに選ばれた特別生です。

1日目、生徒のボトムアップのため訓練

2日目、苦手分野対策、自由研究(即興)

3日目、実技(シーン作り)、学級会議(理念・意見交換)

昨日の4日目より、筋肉痛も余度良く心地いい感じで。クラスの体と頭と心とリラックスと調和が出来てきました。

先生より「出来てきたね」との嬉しい言葉。目に見えて日々成長できるのが短期講習。

ちなみに私達の通うこちらでは憩いの給食室もあり、有機野菜や栄養豊富なものが佐藤さんの元作られます。表現者にとって体は主本ですから愛情の込められた体にいいもを取り入れられるとても恵まれた環境です。

明日は個人懇談(ソロ・パート)、どうなるか楽しみです。

阪 知香


12.07

「残」です。 #02

ども。 またうえだです。

ここしばらく、出演者の皆さんだけでなく、いろんな人にアンケートにご協力頂いた。 

皆さま本当にありがとうございます。大感謝です。

正直、答えにくい質問もあったと思う。

もちろん答えのない方もいらっしゃった。

明確な自分の答えをくださる方もいた。

生きている間に私が関われる人の数は知れている。 特に私のような色々と狭い人間は。

だからこそ更に貴重なお答えである。

今週末から始まるクリエイションで、この受け取った想いを糧に進んでいきたいし、いかなければと思っている。

でも、私は毎日迷っている。 毎日ゆらいでいる。

お肉の存在と消滅についてとか。実感についてとか。時間軸についてとか。諸々。

あぁ、はやく始まらないかなクリエイション。


11.30

「残」ブログ はじめました。

皆さま どうも。 

「残」つくります、うえだななこです。どうぞよろしくお付き合い下さい。

札幌のコンカリーニョさんで1/15日(日)に公演さしていただきます。

滞在は12月と1月。 そう、もうすぐなんです。 そう、来週から。 はは。

今は、出演者の皆さんとメールでやりとりする日々。

離れているのがもどかしい、といえば もどかしい。

でも、離れているから、手が届かないから、妄想がふくらんで楽しいのか?もしれない。 

と、妄想クィーンの私は想いをめぐらす。

「残」、この作品はおそらく叩かれるだろうと思う。

でも、ここでは日々揺れ動くこの作品への想いを 正直に書いていこうと思う。

この作品のスタートは、上手く生きれなくて、渦巻くエネルギーを上手く出せなくて、どう出していいか分からなくて、どんどんどんどん捩れていく、どんどんどんどん捩れてしまった人達を描きたいと思ったのが最初。

7月のプレゼン時から、いろんな構想が・アイディアが変化してきた。 

でも、ここはずっと変わらないポイントの1つ。 他もあるけど・・・1つずつ書いてこ。

思えば毎日、いろんなものを残していくし・残されていく。

洗濯物・ラーメンの残りスープ・匂い・言葉・印象・人・体温・うんち。 

ここで、妄想クィーンの私はうんちから色々と考えが発展しているが、今はがんばって封印。

そう、残したものには 残されたもののことは分からない。

分かったと思っても、それは想像でしかないだろう。 

自分勝手な、自分に都合のよい解釈とともに。 逆もそう。

そうやって、少しずつ、でも確実にいろんなことが捩れながら どんどん進んでいっているのかもしれない。    どんどん大きくなっているのかもしれない。

うえだ


11.25

うえだななこ 作・演出・構成・振付作品「残」

うえだななこ 作・演出・構成・振付作品「残」の
作者本人によるクリエイションブログです。

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