この作品は生と死との間で深くねじれてしまった人達の姿を描く作品です。
私は時折、うっとおしい程の生に追われ・煽られ、圧倒的な孤独との狭間で生きているというその事実に、のみ込まれそうになります。孤独から解放される瞬間とは、生への執着を手放した瞬間なのかもしれない。
人はいつか消えていきます。ただ、生まれてしまったからにはきれい事だけでは生きていけない。ずぶとく・しぶとく・ずるく・ちまちまと生きている人の姿があります。時間切れの人生もあるでしょう。私はそれを腹の底から辛くも愛しくも哀しくも思うのです。どうぞ、このやり場のない泥のような世界で深くねじれながら必死に生きている私達の姿をご覧ください。
ダンサー・振付家。19歳で渡米。紆余曲折10年間の活動を経て帰国。東京在住。日本にとどまらず海外の様々なフェスティバル・劇場等でパフォーマンスを続ける。2009年[ソウル国際振付フェスティバル]でNowon Theater Prize受賞。ソウルにて招聘公演。[世界デルフィック大会 ダンス即興部門]にて銅メダル受賞。輝く未来に参加。2011年自身のプロジェクト[Project七竹堂]をひっそりとスタート。
http://nanakoueda.com