12.20
それから
今日から少しづつ製作日誌を書き綴ろうと思います。
さて、私のクリエイションは、どうしても幸福な出会いとは言い難いのですが、
3/11以後に出会った詩にこんなものがあります。そこから作品がスタートしました。
『灰が降る』
灰が降る灰が降る 成層圏から灰が降る
灰が降る灰が降る 世界一列灰が降る
北極熊もペンギンも 椰子も菫も鶯も 知らぬが仏でゐるうちに 世界一列店だてだ
一つの胡桃をわけあって 彼らが何をするだろう
死の総計の灰をまく とんだ花咲爺さんだ
螢いつぴき飛ぶでなく いつそさつぱりするだろか
学校といふ学校が それから休みになるだろう
銀行の窓こじあける ギャングもゐなくなるだろう
それから六千五百年 地球はぐつすり寝るだろう
それから六万五千年 それでも地球は寝てるだろう
小さな胡桃をとりあつて 彼らが何をしただろう
お月様が 囁いた
昔々あの星に 悧巧な猿がすんでゐた
-『灰が降る』三好達治
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