一回目の制作期間を経て僕は今東京の空の下にいるのです
風の強かった福岡から帰ったら
昨日は雪が降りました
電車も遅れて帰りが予定通りに行かない人で溢れる
当然ぎゅうぎゅう詰めの電車内
足を踏まれながらの帰路
ふと中州川端商店街を思い出しました

僕の頭の中には連日歩いた商店街
あの濃厚な豚骨の臭いや

川の緑の色
人の声やギンギンのネオンなんかも現れてきました

ただ、よく考えると思い出なんて都合のいいものです
思い出は自分が自動でオートマティックに時間切り取り頭にしまいこんでいる。。。つまりサンプリングされたものなんです
自分に興味の無い印象は過去に取り込まれ無にされてしまっています
しかし、それがいいのです
空の街も都合のいい作り方をしたいです
ダンサー、そして僕にとって自由度の高い街を
そして精一杯楽しみたいと思います

その見せ方は充分練りました
これからは次のステップです
離れた土地でそれぞれがそれぞれの場所から1つの街を想像する
そこを楽しめるかどうかです
会えないけど会っているかの様な
想像の街で待ち合わせするんです

始まりが終わり始まりました
苦しみながらも得るその中の充実とは
模索します

平原慎太郎