02.13
SOS#110211 佐幸日誌
皆様、10日分の稽古報告でございます。お時間のある方はどうぞ。
今日はゆめあーるで、昨日の復習を通して全員への課題のための基礎トレーニングを組み合わせた稽古でした。短い時間ではありましたが、主に作品、舞台で立つ体を作り上げていくための課題を時間中全てを使って訓練していきました。
課題の訓練とは、例えばとにかく重心下半身が不安定でふらふらしてしまう私たちにしっかりした強い重さと、びしっと立って動けるための上半身を得るために、どんな高さやスピードの動きでもあえて常にかかとを床に吸い付かせ離さないようにし、まずは下半身の安定化を図り、そしてそれにより昨日より更に背骨の意識を体に叩き込みました。
個人的には、ちょっと良いと言っていただいたそばから崩れてしまうので、自分の体への集中力も大事だなと感じました。しかし、もう一つの課題である、自分の後ろへもテリトリーを伸ばす意識をきちんと持っていないと、その集中や頑張りすぎることが却ってあだとなり、前のめりで周りへの配慮を欠き結局は一つ目の課題もおろそかになってしまいます。そしてそれを、すぐにタケヤさんに矢で射ぬくが如くピンポイントに見破られてしまうのです(笑) 思い切りすることと集中力のバランスが難しいですね。
そういった訓練は、ナチュラルに舞台に立つ手助けになると同時に、今回の作品のSOS、例えば危機的状況に置かれている緊迫感を表すためなどまさに目的別に今回しっかり分けてしっかり体現することの基本として(タケヤさんがおっしゃる演じない・踊らない演技やダンス・動きのことと捉えております)とても必要なことであり、良い経験をできているなと感じております。
慣れないことを体得するのはいつの時も苦労しますが、個人的には、振付家の単なるエゴでもおしつけでもなく、今回舞台に立つものとして作品に必要な体を作り学んでいこうというタケヤさんのスタンスが非常に頑張り甲斐があります。
ここからは稽古内容の詳細について、主に出演者の皆様の記録用に書いてまいります。
1通目で書きました課題のトレーニングに、今回は初めに紐を使用しました。(これはあっち向いてホイゲーム用マテリアルのための訓練と繋がっています) 個々それぞれ紐を握り、それを一度もたるませることのないようお互い五分五分の力で引き合い、高さのレベルを変えるなど様々な状態で動きます。もちろん全トレーニングを通して1通目で書いた訓練を組み合わせます。 これがまあ、難しい・・・!初めは2人で、その後3人でもやっていきました。
その延長で、隣の人にエネルギーを一拍ずつ渡していくゲームの復習もしました。ここでも課題が目立ち低く短い発声も加えて練習しました.
その後昨日やった屍状態を運ぶ作業をもう一度丁寧に練習しました。昨日よりお互いの体を動かすことに慣れてはきたものの、その分計算して作ってしまうので自然さやその後の発展への力に欠け、新しい課題を残す結果となりました。
それからは男女に別れて男性組は昨日のUp&Downを含むコンタクトインプロ.のクオリティーを上げる稽古、私はガムテープで制御される際の土台作りにそれぞれ集中しました。
残り時間でテーマソングの作曲と練習で本日は終了。今日も変わらずのテンポの良さで、皆さん切り替えが素早く素晴らしいな~と感心しておりました。…感心してる時間があるなら自分も早く切り替えろと声が聞こえてきそうですね。ええ。
さて今日の訓練の成果が少しでも早速動きに現れるのか、それとも筋肉痛となって現れるのか、それは今日18時に全員が揃ってからのお楽しみです。
佐幸より
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