11.26
これまで と これから
今日はやることが盛りだくさんでした。
まず、ディルさんと打ち合わせ。
映像への音付け作業です。
わたしのアトリエで、編集した映像をまず確認してもらいました。
「あっこ(中島晶子)、、絵になるなぁ」 と、ディルさんがひとこと。
これは、うれしかったです。しかし、すぐ、
映像の切り替えのタイミングと、音の入れのタイミングについて、
ディルさんから意見が飛んできました。
編集していると、何度も何度も繰り返し同じ映像を見るので、
客観視が難しくなってきます。ちょっとした音のずれとか、映像を見せる長さとか、
見慣れてしまうと、覚えてしまって、初めてみた感触が分かりにくくなるんです。
なので、こういう風に、お客さんの目線を考慮した意見がもらえるのは、とても重要です。
すぐに移動して、稽古場へいきました。
今日は、稽古場でも、録音作業です。
ある台詞を録音するのですが、、そのたった一言をいうのが、とても難しいことに気がつきました。
大ちゃんと、あっこさんの二人で分担して言う予定だった台詞、
結局、晴ちゃんも参加して録音し、どれかよいものを採用しようということになりました。
写真は、マイクを片手に、力が入る3名と、
すばやくダメ出しをするディルさんです。ダンスの稽古場では、あまりない光景かもしれません。
その後すぐに、映像とダンスの兼ね合いを見るための練習です。
映像の仕組みを工夫して使った、仕掛けのある場面です。
わたしの頭にある、舞台の絵づらを、メンバーと共有しなくてはならないので、
カメラを2台使って説明しました。
映像の中ではこういう絵、舞台上ではこういう絵になるから、
その絵をふまえて、動いてね、といった感じです。
これも、ダンスの稽古場では、あまりない光景かもしれません。
自分でプランを立てながらも、思うのですが、
ものをつくるときは、自分自身にも、かかわってくれる人々にも、
いままでにやったことがないこと、を要求していると思います。
映像内での表現や、映像に合わせて動くこと、台詞、小道具の扱いなどなどは、
3人のダンサーには、初めての要素だらけです。
また、ダンサーと共に変化する衣裳や、一緒に踊る家具、でかい小道具、などなども
スタッフにとっては、初めての要素だらけです。
絶対に新しいこと、、と決めてかかる訳では決してないのですが、
だれかと一緒につくる時は特に、
「今までプラス何か」をやってみようではないか、と思います。
美術作家だった私が、ダンサーに出会い、突如、舞台作品をつくっていること自体
普通に考えたら、ありえないです。けど、現実にかたちになっている。。
だから、一見無理そうなことこそ、出会った人と協力して、かたちにしがいがあるなと、思えてしまうのかもしれません。
さらに言えば、そもそも、ダンサーとして、とか、スタッフとして、というくくりで
メンバーを見ようとも思いません。
それぞれ一人の人として、日常で、人並み以上にいろいろ感じとる能力のある人たちだから、
専門にしている領域をちょっとはみ出すようなオーダーでも、
きっと、うまいことかたちに出来るだろうと、その新しさを引き出したいと、思えてしまいます。
出演陣4人、それに、スタッフ+協力者で、6名。
10名の、それぞれの、「これまで」と「この先」、が入り交じった舞台作品
もうすぐ全体像が見えてきます。
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