東京公演を終え、巡回最終公演ー京都公演ラストラン!来年度「踊2」vol.5開催決定!
こんにちは、水野です!
昨夜から京都は小雨が降り続け、春が少し遠のいた感じです。
先週末の3連休、観光客で賑わう浅草観音様のおひざ元、アサヒ・アートスクエアで3回公演を終えました。
満杯のお客様にご来場いただきました。ありがとうございました!
初回から3回目まで回を重ねるごとにあったまってきまして最終日にむかいエンジン全開感です。
そうなんです!いままでは東京公演が最終でしたが
今年は初めてJCDNの拠点となる京都が最終地となります。
作品制作ダンスインレジデンスから巡回公演5か所を経て、作品はブラッシュアップし続けてきています。今週末金、土よう日の開演となりますので、どうぞお見逃しなく!
今年のAプログラムの3作品は、バラエティーに富んでいて、見ごたえ満載です。3作品はまるで異なる作品ですが、どれもダンスでしか表現できない舞台作品として心に響いてきます。ダンスだからこそ見えてくる世界、ゴムのように自由に変幻するイメージ力を受け取れる作品です。巡回公演地では、どの会場でも集中力が高まっていました。
速報!来年度も継続して「踊2」vol.5の開催を実施できることになりました!
昨年は京都を拠点に活動しているMUDAの参加がありましたが、今年は関西を拠点とする作家、振付家の参加作品は残念ながらありません。是非、次回は関西のアーティストにも参加してもらいたいと切望しています。京都や神戸で活動する振付家・ダンサー、美術家、映像作家のみなさん、ダンス作品をつくりたいと考えているアーティストは、是非、今週末の公演にお越しいただき様子をみていただければと思います。
vol.5の応募締切は6月上旬を予定しています!!
京都公演28日(金)19時 29日(土)15時 お待ちしております!
見逃すとソンしますよー絶対!
初制作作品となる森田淑子作品「ヤマナイ、ミミナリ」
>>>>言葉を失い、新たに得たものとは。「ことばのむこう」に佇む人の心、その風景を紡いでゆく。(森田淑子)
(東京会場にて)
昨年大きな事故にあい、作品制作は1年のばしとなった。
思い通りにならない身体、思い通りに伝えられない気持ち、苛立ち、
落胆と希望―誰もがもつジレンマ。
自らの家族とのリアルな記憶や経験から「ことばのむこう」をダンスで探す森田の意欲作。
ああ、なんて人間同士って言葉がじゃましてうまくいかないんだろう、そう思う
ことが多々ある私にとって、この作品は響いてくる。。(by 水野)
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N.Yを拠点に注目され活動している余越さんですが、今回、初の日本人ダンサーとだけで日本での制作となる余越保子作品「ZERO ONE」
>>ZERO ONEのテーマはダンスそのものです。(余越保子)
(東京公演より)
文学や詩ではなくダンス作品で、これほど不条理の世界を感じたことはない。「ZERO ONE」の世界は、今というこの同時代の不確かさや不安定さと、それを跳ね飛ばす力―ある種の開き直りパンク精神が混在する世界。映画ー首くくり栲象の宙に浮いている魂と身体と、同一でありアンビバレンスな双子姉妹のダンスは、自己と他者・存在と不在が入れ替わり立ち代り現れて、自分に乗り移ってくるような錯覚に陥り、それが快感へと変わっていく。
繊細で強靭なダンスが不条理な世界を支える。素直でまっすぐなダンスは、こんなにも雄弁に世界観を創りだしてしまうとは。ダンスでしか表現しようのない、是非ご堪能いただきたい作品です。(by 水野)
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ミカヅキ会議を結成して3年目となるダンス界の重鎮、黒沢美香作品「渚の風<聞こえる編>」
>>晴れやかにつったっていることを知らないでいるわけにいかない。(黒沢美香)
(東京公演より)
ミカヅキ会議の舞台で踊り唄う必死な感じが、リアルに身体全体からこちら側まで伝わってくる。その不器用そうな際に立つ身体をみているうちに、いつのまにか、それがとてつもなく自由に見えてくる。本物だけで生きるっていいなあ、と嫉妬心が湧く。そう思わせるダンスがここには在る。(by 水野)