監修・演出・振付:余越保子
共同振付・出演:福岡まな実、福岡さわ実
映像コンサルタント:崟利子
衣装・美術:岩崎晶子
映像出演:首くくり栲象、 黒沢美香、川村浪子
(映画「Hangman Takuzo」余越保子監督作品より)
ZERO ONEのテーマはダンスそのものです。
ZEROからONEへ―保留された時間と空間―停止しながらもずっと存在しているカラダを目撃することのリアルな感覚とはどのようなものなのか?魂の存在と不在とはなにを意味するのか?魂があるカラダを生きているとよび、抜けたカラダを死んでいるとよぶ、しかし、人は生きる痛みをカラダに残したまま、 魂のみを浮遊させることができるのか?
まったく同一であり、異なるふたつのカラダ、それを見つめている「あなた」の中でさまざまに行き来する知覚的発見は「私」の中の発見とまったく異なります。あなたの中に生まれる何かを同時にひたすら見つめる。
~ゆえに~である、というロジックや安易な説明を潔く拒み、時間と身体性をパワフルに存在させることで―わからない―といわれるコンテンポラリーダンスへの一般的な偏見や先入観をシンプルに明確に転換し、ダンスへの眼差しを説明不要にまで遠くへ広げることを課題とします。
フクオカ マナミ/共同振付・出演
大阪府出身。京都嵯峨芸術大学を卒業後、千日前青空ダンス倶楽部(土方直系、北方舞踏派出身の紅玉主催)に2000年から2009年まで所属。現在フリーランスダンサーとして活躍し、国内外のアーテイストの作品に参加している。
フクオカ サワミ/共同振付・出演
大阪府出身。京都嵯峨芸術大学を卒業後、2001年、オーストリアのウイーンで開催されるヨーロッパ最大のダンスフェステイバル、「ImPluzTanz」の教育機関であるダンスウエブプログラムのスカラーシップを授与され参加。2002年にオランダ、アムステルダムを拠点にするダンスカンパニー「Emio Greco/PC」とともに2013年までカンパニーのほぼ全作品のレパトリ−創作に関わり、世界各国へのツアーに参加。現在オランダのアムステルダムに住み、フリーランスのダンサーとして活躍する。
タカシ トシコ/映像コンサルタント
映像作家。関西での自主上映活動、東京で映写技師、助監督などを経て1998年から映像制作を開始。初作品となる2作『オードⅠ』『西天下茶屋・おおいし荘』は、1999年山形国際ドキュメンタリー映画祭「日本パノラマ」で上映された。続けて製作した 『Blessed ─祝福─』(2001)も山形映画祭2001の「アジア千波万波」で上映後、各国の映画祭に招待シネマ・ドゥ・リール・ニヨン国際映画祭にて特別賞を受賞。以後、黙々延々と個人映画を作り続けている。2011年8月、川口隆夫ダンス作品『ブラックアウト』で構成・照明・音響を前田真二郎と共に担当。
イワサキ アキコ/衣装・美術
東京都在住。1998年より、コスチューマーとしてオペラの制作に関わる。その後映画と舞台の衣装制作に参加。衣装製作として参加した映画作品に、『GOEMON』(紀里谷和明監督)や、『TAJOMARU』(中野裕之監督)、『十三人の刺客』(三池崇史監督)などがある。余越保子の『Tyler Tyler』と『BELL』そして、神戸のダンスボックス主催の『余越保子x高校生プロジェクト』の衣装、美術を担当。