まだまだ寒さは油断ならないですが、だいぶ春が近づいてきた感触の今日この頃です。
バイト先でも転職とか異動とか、別れの季節だなあと感じます。

そんなこんなで、私たちカナリアチームにも別れのときが近づいてるなあと、
八戸から東京まで三週間あいた私なんかは悠長にも考えてしまうのですが…。

八戸から帰ってきてから1週間弱、けえさんと未来ちゃんが大風邪をひいてしまってしばしリハは休業でした。
作品のことをさわれないのは若干不安ではありましたが、
この期間に私も行きたかった展示に行ったり、本屋さんを物色したりしてリフレッシュするとともに、
作品を終える前に、もう一度自分の表現したいことや、身体で表現するということに関する
自分なりの考えを見直し、整理できてとてもいい時間になりました。

ピナ・バウシュの言葉で、「何が人を動かすか」みたいな、もはや金言的になっているものがあったと思いますが、
その意味するところやなぜそれが身体表現において大事であるかが、
年明けから今に至り、私なりの理解は進んだと思います。

芸術表現に関して私はそんなに勉強してないけれど、
その人自身の深奥にある真実を探求して表現するものなんじゃないかと思いますが、
きっと「動き」とか「振付」って、外から見える形にしかすぎなくて、
その形が現れ出る動機とかきっかけの真実味が、
身体表現でもっとも大事なところなんだろうと思います。

ダンスが芸術としての価値をあまり認められていないのは世界共通だと思いますが、(一部の国は除いて)
日本は特にその傾向が強いんじゃないかと思います。
私はやっぱりそれは納得いかなくて、私は「自分は芸術をやってる!!」なんて認識はないけれど、
舞台芸術としてのダンス作品ってどういうものなのか、
自分なりの答えをそろそろ明確にしていかなくてはいけないなと、
森ビルのてっぺんでおもちゃ箱みたいな都会を見降ろしながら考えていました。

そんなわけで、明日は最後のトヨタリハです!!
あの地下にもうもぐれないなんてとってもさみしいです!