ではありません。(爆)
が、今日は運よく13時~21時半で恵比寿の大人気の無料の稽古場が借りれていたので、
なんとなくレジデンス気分いっぱいでした。

やはりまとまった時間で集中してやれるのはとても効率がいいと感じた一日でした。
やっていることは本来効率とかいう単語とは無縁なので変な話ですが、
やはりいつもの賞味2~3時間の稽古と比べれば収穫が大きいのは確かです。

今日はずっと手をつけたかったけれどつけられずにいた、株のシーンの手直しを主にやりました。
この段階にきて振りを変えることに、まったく抵抗がないといえばウソになりますが、
やはり思い切ってみんなに白紙から振りを考えてもらったのは正解だったなと思います。

鳥取以降、メンバーのみんなの動きを1から検証しようと決めて、そこに重点を置いてやっていますが、
私は今までみんなの良さをどう引き出せばいいのか、どうしたらみんなが素敵に見えるのか、
どんなアドバイスや声をかければいいのかがわからず、
(と書くととても上から目線みたいですが)全然手も口も出せていませんでしたが、
今やっとその課題の克服に、正面から向き合えていると感じます。

それは具体的には、こう言ってこういう方向性でトライしたら
違う何かがその人の中に生まれるんじゃないかとか、
いつもやるような方法と違う方法でやってみてもらうとか、
私も探り探りですが、少しずつ、でも確実に変わるみんなを見て、一つの手ごたえのようなものを感じています。

でもこういう作業って、ダンス作品を詰める上では一番重要な作業だったじゃないかって、
今更ガツンと思い出させられた気分です。
こういうことがきっと、鳥の劇場の中島さんがおっしゃっていた、
「形を超えた」表現につながっていくのだろうし、
東京公演までに私もメンバーみんなも、挑戦していきたい、いくべき課題なのだろうと思います。

でも私はやっぱりダンサーだからでしょうか、今の作業が今までで一番楽しいです。
もちろん構成や音や形を整えてくことも楽しいのですが、
まあいろんな意見聞いて迷ったりやり直したり、しんどい思いの方が大きかったので…。
やっとこの段階にこれたことは(本当にやっと、、、、)喜ぶべきことだと思います。
(ちなみに今日一番分析してて楽しかったのは、とも君の宇宙遊泳歩行で、
全身の引き上げと足の裏をめちゃくちゃ繊細にコントロールしながらも、
上半身は空気をふくんだようなゆったりとたゆたうような感じだと判明しました。
実際やるのは相当ハードですが。)

それにこうした過程で、自分が踊りとか身体表現で何を大事にしたいかっていうところが、
だんだんはっきりしてきました。
今まで、自分が踊る上で大事にしていること、
譲れないことなどを言語化して他者に伝えることが私にはあまりなく、
視覚的に見える踊りだけで強引にも語ってきた(というか言い放つというか)部分があった気がします。
というか舞台に立つ以上、いくら言語化できても表出して視覚化できないと
何の意味もないということが一番大きかったとは思いますが。
ただ今みたいに人と作品を紡いでいくとなると、
やはりそれを言語化しなければならなかったんだなと…。

いろいろ大事にしたいものはたくさんあるのですが、その中の一つを挙げるとしたら、
私はやっぱりその人のその人自身への挑戦の姿勢が見えるかどうかは重要なとこだと思います。

鳥取のとりっとダンスの方々に感動したのは、
自分には何もできない(ダンス的にいう意味で)、というところから、
なんとかもがいて苦戦し挑戦した結果の姿だったからではないのかなと感じました。
その必死さとか強い思いとかがピュアであればあるほど、
見ている人は惹きつけられるんじゃないかなと。
多少踊りを知ってしまうと、そういうものが濁ってしまう場合がままあるし、
他者からの振付という外形から入ってそこに至るには、大変な苦労と道のりが必要だと思うので、
やはりダンサーという仕事は楽ではないな…と、改めて感じさせられます。

とりとめなくなってきましたが、まとめると、私もみんなも、
今までになかったけど眠ってた身体のエネルギーとか
力を発掘すべく挑戦していけたらいいなということです!!

無理やりまとめました!!!