毎週土曜日は、秋葉原の大道具制作現場へお手伝いに行ってます。
今日は制作チームにお願いしてる大道具の完成形が見られ、大興奮でした!
本当に皆様の努力と情熱には感謝です。

私は鳥かごの加工で、金属をのこぎりとニッパーで切る作業をひたすらやってましたが、
まさかあの金属を自分で切断できるとは思ってもみなかったです!
人間やればできるんだな…とつくづく思います。
来週に仕上げをして、八戸へ出荷します。

ところでつい昨日、死刑か無罪かというむちゃくちゃな裁判で、無事無罪判決が出たということで…。
検察側の言い分は、被害者の自宅のたんすに被告人の指紋やDNAが発見されたということでしたが、
今日ニッパーをものすごい握っていて、もし誰かが手袋をしてこれを凶器に殺人を犯したら、
この事件の被告人と同じように私も逮捕されて裁判にかけられるんだと思うと
他人事ではなく感じられました。
まさに虚構をも現実にするという意味で、権力の恐ろしさや暴力性を感じずにはいられません。
まあ今回は裁判員裁判だったからか、そのような事態は避けられましたが…。

話をリハーサルに戻すと、今日のリハ終了後、けえさんが私に、「感情や雰囲気というより、
一貫しない動きの一つ一つをしっかりやることでしか見せられない気がする」
といった趣旨のコメントをしてくれました。
2番目のシーンでは、演出や振付のねらい自体が、
連続性のない動きやシチュエーションの羅列ということだったので、
ダンサーがそう感じたというのは、私にとっては嬉しいことでした。
やはり人情(?)が働いて、なんだかんだつながりや整合性ができてしまっている気がしていたからです。

でもそれをやりきるにはまだまだこれからの稽古次第という感じです。
八戸に向けてあと一週間、いいレジデンスになるよう今から詰めていきたいと思います!

※写真は演出補佐の松尾望です。何から何までお世話になってます。
いつもありがと~!!!!!