こんばんは、磯島未来です。Bプロ・仙台チームです。初投稿です。

仙台での皆さんとダンスの時間を共にし始め3日目が終わり、今日で折り返しを迎えました。

この3日間、ほとんどの方が皆勤です、素晴らしい。
とにもかくにも今回の滞在中の目標は各出演者の色を探るところにあったので、
毎日出演者の身体を見れていて、隣の人とは違う色を探っています。

不思議なことにダンスをする姿勢、ダンスに向かう意気込む身体をただ黙って見ていると、短い時間の付き合いでもその人の人間性を知った気になってしまいます。
自分は一体、何様なのでしょう。

今回私は仙台という街の中に架空の街を創る時間を進めていくために、そこに居る人たちの人間性をまずは知りたいがために、この3日間は振りを踊ってもらう体制は未だとって居りません。
こちらから出すお題に対して「貴方、どうしますか?!」という、質問攻めを3日間しています。

仙台の方々のすごいところは、半数以上がダンス未経験だというのに(演劇をしている方々が多い!)そのお題に果敢に向かってくるのです。そこには私の予期しない身体が産まれています。
予期していない時間は目まぐるしく進んでいき、私は指揮官であるのにも拘らず置いていかれることすら。

初日の最後に【花が枯れていくまで】を皆でやりました。
キレイで、呆気に取られました。
普段、キレイなダンスを遠ざける傾向にあったのですが、あまりにもはかなくキレイに皆の花が地面に枯れていき、【はい、OK】を言って時間を終わらせたくなくて、ただ見惚れていました。あの時間の余韻にもっと浸っていたかったです。

もう一つ今日は【力を抜いて倒れる】いわば脱力、ということをやりました。
いきなり倒れろって言ったって難しいよな、と前半チームで学習したので、後半チーム(今日は昼と夜の2グループに分かれて稽古)は壁に自分の身体を預けながら倒れていきました。
倒れた結果の集団の身体はまるで、街の隅っこで老若男女、皆ですやすやと昼寝をしているようにも見えるし、お腹が空き過ぎて倒れこんだ人たちにも見えるし。
不思議です。

それはそれは、街にはいろんな人が居ます。
多くの人が存在します。
人が居て、街は成立していくので、今回の作品は人無しでは成立不可能です。

だから時間をかけて、今回は人を見させていただいております。
そして人の身体を触る機会も多く時間を設けています。

いつ隣の人の身に何が起こるか分からず、いつ目の前の人が倒れるか分からないので、
予防訓練のようなものです。

そんな3日間を送り、折り返しを迎えました。

自分のメモとして、やったもののキーワードとなる単語を羅列しています。

1日目、12月17日(土) ほぼ全員集合

エスコート散歩、尾行、花が枯れるまで、一緒に歩く、エアフラフープ

2日目、12月18日(日) 3グループで2時間ずつ

脈を探す、リズム、音楽、進むための方法、通さない、名前を呼ぶ、アピールをする、

3日目、12月19日(月) 2グループで2時間30分ずつ

相手はどこまで自分が見えるか、どこまでついて来れるのか、
倒れる、相手に倒れる、壁に倒れる、運ばれる、運ぶ、

このお題がどう作品に組み込んでいくのかは、これからのお楽しみです。
字ばかりですみません、
写真を撮る余裕も無いくらいに、稽古中は目が離せません。

残り3日。