「踊りに行くぜ!!」II について

ダンス作品をつくるプロジェクト

photo:前澤秀登

踊りに行くぜ!!」Ⅱは、“ダンス作品”の新作づくりに取り組むプロジェクトです。
作家が深く思考錯誤した軌跡そのものが“作品”という形となり、
生きる力や発想、かけがえのない価値あるものとして、世界を広げてくれるような、
そんなダンス作品の誕生を望んでいます。

本プロジェクトは、抽象的な表現を得意とする“ダンス”の特性を活かし、作家の描きたい世界観、
あるいは主題を音楽・言葉・映像・美術などと共同し、作家がオリジナルな手法を見出し、
〈体・ダンス〉があることで表出可能な“ダンス作品”の誕生を望んでいます。
その実現のために、作品制作のプロセスから上演までをセットにした
〈強化サポート・プロジェクト〉を実施していきます。 
作品制作の方法は、それぞれの作家が選べる4つのプログラムを用意しました。

『A/ダンスプロダクション』
『B/リージョナルダンス』
『C/地元作品』
『D/再演』

ここからつくりだされる作品は、1月から3月まで全国巡回公演として全国5–7ヵ所でツアー公演を行います。
他ジャンルのアートでは表現できない“ダンス作品”の発明をすること、それが「踊りに行くぜ!!」Ⅱの目的です。
全国の開催地と共同で制作していくこのプロジェクトに、日本の何処かで是非お立会いください!


水野立子 [プログラム・ディレクター]

photo:Toshie Kusamoto

Background

2000年から2009年まで、コンテンポラリーダンスの普及を目的に10年間継続して開催してきた「踊りに行くぜ!!」が、“ダンス作品をつくるプロジェクト”として生まれ変わり、2010年度から<Ⅱ/セカンド>として再スタートしました。既に上演された作品を対象とせず、新作品のアイデアを全国公募より選出。作品制作のサポート、及び、全国巡回公演での上演を実現します。

photo:一楽

ダンス作品のつくり手

・作家が伝えたい作品のコンセプト・テーマ・イメージを徹底的に掘り下げたダンス作品制作
・“ダンス”という抽象的な表現がもつ特性を活かした作品を生み出すべく、その方法論を発明すること
・ひとりよがりではなく、観客にどうすれば伝えられるのか、時間と検証を積み重ねていく作品制作

劇場・スペース・制作・オーガナイザー・観客

・作家が集中して作品制作に取り組める環境を全国的に広め、サポートすること
・完成された作品の上演だけでなく、ゼロから創りだす作品制作の意義を広めること
・ダンス作品のつくり手と、劇場スペース
・観客が双方の創造性を共有し楽しめる価値観を持つこと