アーティスト・インタビュー/対談・記事
【福岡Dプログラム(再演):余越保子】
2017年01月27日

(テキスト:津田朋世)

2週間後に福岡公演が迫っています。本日は上演作品の中より、Dプログラム再演作品・余越保子さんの作品を紹介します。

2014年初演時インタビュー、そしてNYタイムズ・レビュー記事を紹介!
「踊りに行くぜ!!Ⅱ」vol.4で制作上演し、その後ニューヨークタイムズ紙の批評家が選ぶ2015年ベスト・ダンスに選ばれた余越保子さん(振付・演出・映像)「ZERO ONE」が福岡公演だけの上演となります。

ここで、2014年、初演を次の日に控えた夜に行った余越保子さんのインタビューをご紹介します。
当時N.Yを拠点に活動していた余越さんが日本で初制作した作品「ZERO ONE」。アメリカ圏を出て初めて日本で作品制作することについてのお話や、出演する双子の姉妹ダンサーの「似て非なるもの」の面白さ、そして先日他界された黒沢美香さん(映像出演)の事などが語られています。

[2014年「踊りに行くぜ!!Ⅱvol.4」余越保子インタビュー]
http://odori2.jcdn.org/4/?p=545

「ZERO ONE」舞台写真(c)photo Kentaro Hisadomi

「ZERO ONE」は「踊りに行くぜ!! Ⅱ」巡回ツアーにて初演を迎えその後、「鳥の演劇祭7」にてリ・クリエーションを経て再演、そして、2015年N.Yでアメリカ・バージョンを上演し、ニューヨークタイムズ紙の批評家が選ぶ2015年ベスト・ダンスに選ばれました。

———————
The Best Dance of 2015 コメント:
❛余越保子『ZERO ONE』には、静かながらに多くの驚くべき示唆があった。首くくり栲象は日常の訓練として(安全に)自らの首を吊る。この行為は不健全なものに聞こえるかもしれないが、実は全くその逆であり、栲象の死への近さそのものが生の証明なのである❜
Siobhan Burke/(NYタイムズのダンス批評家)選出作品

★その原文はこちらから↓
[NYタイムズ 2015年12月9日]
https://www.nytimes.com/2015/12/13/arts/dance/best-dance-2015.html?_r=0
———————-

そしてNYタイムズのレビュー記事としても取り上げられています。

『増幅される二重性』
余越保子の『ZERO ONE』は、「2」を表すダンスである。
スクリーンと舞台上の、交互に現れるふたつの世界、中央をふたてに分けて踊るふたりのダンサー、そして、ふたつの舞踊文化が混じり合っている。
双子の姉妹である福岡まな実とさわ実によりライブで展開されるデュエットダンスと、日々自宅の庭で(安全に)首吊りを行う67歳の日本人パフォーマンス・アーティスト、首くくり栲象の名前をタイトルにした「Hangman Takuzo」(余越保子監督)からの映像を重ね合わせており、見る者の心を捉えて離さない。

と紹介されています!

(原文はこちらから)
https://www.nytimes.com/2015/09/26/arts/dance/review-zero-one-plays-with-difference-at-danspace.html

福岡公演だけに与えられた観劇のチャンスです。
またとない機会をお見逃しなく!