踊りに行くぜ!!

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2015年2月27日
巡回公演あと3ヶ所ー福岡・神戸・東京公演!

こんにちは。昨夜から福岡入りした水野です。2月1週目に終わった仙台公演から3週間あいて、明日は福岡公演。この後、神戸・東京と続きます。この後半戦を前に、作品がどのような変化をみせるのか、明日が楽しみでなりません。関西、関東の方、2014-15年新作制作に取り組んだ作品に、お立ち会いを!!!お待ちしています。

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今年のAプログラムは、30代を中心とした脂の乗った演出家・振付家の参戦。1月からスタートした巡回公演―札幌・松山・仙台と3か所での開催を終え、巡回公演前半戦を終了しました。Aプログラム3作品は初演を終え、2回の上演を経て次なるステージに向かっています。残された巡回公演の中で、自分たちがつくろうとした新作の姿をどこまで作品にできるのか、伝えたいことやりたいことを実現できるか、ただ今奮闘中です。

「踊2」のいいところは、否が応でも4-5回の再演の機会があること。作品を完成に近づけるために、一回コッキリで終わりじゃなく、チャレンジできること。実際に公演を行い観客の目玉に作品がさらされるからこそ、作品が育っていく。やっぱり、稽古場だけではできないこと本番の賜物というものがある。私は実際に各地の公演に立ち会い、作品の変化を観てきて、巡回公演のありがたさをヒシヒシと感じています。

福岡公演を前に、これからの公演で上演する作品をご紹介します。

各地巡回公演の舞台写真はこちらから

▼Aプログラム

川口智子(東京)作品 『#1 天使ソナタ』
0×0×0 不在のテキスト × 消える肉体 × 記憶の音楽



photo:一楽

作 ・演出:川口智子
振付・出演:辻田暁
音楽・出演:鈴木光介

* * * * * * * 踊2レコメンド* * * * * * *
>>極めて文学的なアプローチで、ダンス作品の制作に挑む。
川口は、サラ・ケインとの出会いを経て、演劇のフィールドで活動してきた演出家。今回、初の「ダンス作品」を制作する。
ダンサー辻田暁の体を手がかりに、演出家として「天使ソナタ」の台本を書き起こした。
核、戦争、子どもたちー未来のために過去を消化し、明日を生きようと自らに舞台上で問う意欲作。
出演メンバー3名が、<テキスト×ダンス×音楽>を担う。
ダンサー辻田暁は、セリフを発することのできる稀有なダンサーとして注目されている。
音楽の鈴木光介には、川口から<普遍的な音楽>の作曲を所望。川口自身は、パフォーマーとして初舞台に立つ。


photo:一楽

「報告するぜ!!」より
『川口智子についてのサラ・ケイン』
『セッション、ウネウネ、一筆書き』
『「#1 天使ソナタ」演出家、川口智子に聞く。Vol.1@東京』
『「#1 天使ソナタ」演出家、川口智子に聞く。Vol.2@城崎』

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▼Aプログラム

桑折現(京都) 『To day』
無作為に切り取られる作為や意図。その向こう側に見えるもの。


photo:越後谷出

作・演出・構成:桑折現
振付・出演:松尾恵美、今村達紀
声・歌・出演:山崎阿弥
音楽・演奏:中川裕貴
衣裳:清川敦子
舞台美術協力:木藤純子

* * * * * * * 踊2レコメンド* * * * * * *
>>卓越した音楽とダンスで、虚構と現実の錯綜する重層的世界を描くマジック・ワールド。
関西を拠点にdotsの活動で馴染みのある桑折現は、照明・美術・音楽・映像・身体を独特のセンスで、
美的にデザインすることに定評がある演出家。
今回、桑折がフォーカスするのは<不在の存在>。これをどこまで観客が想像しえるのか、というもの。
舞台作品にはつきものとなる“作為”の隙間からはみ出るものと、
桑折が日常の中に見つめる”実際には見えないけど存在するであろう虚像”。
この2つの<不在>を肯定し想像し対峙することで、世界がより鮮やかに豊かになるであろうことを願う、
いわば桑折の生きる哲学が見え隠れする舞台作品。

「報告するぜ!!」より
『ごくシンプルな哲学の実証』

photo:越後谷出

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▼Aプログラム
目黑大路(鳥取) 『ナレノハテ』
新しい世界を見出そうとする一つの希望。それ自体が、荒廃した、進歩性のない、ナレノハテ。

photo:一楽

作・演出・振付・出演:目黑大路
テクスト・出演:佐々木治己
振付・出演:中西レモン
美術・衣裳:大倉礼子

* * * * * * * 踊2レコメンド* * * * * * *
>>強烈に目をそむけたくなる体があり、同時に猛烈な哀愁が漂う。
このリアリティに慄き、果ては希望へと導かれたい。

ああ、成れの果て、ナレノハテ。ヒトは所詮、ナレノハテなのだ。
この作品には、ナレノハテになんてなりたくない!と思う恐怖と、
ああ、ナレノハテになれたらどんなにかいいだろう!という憧れが同居する。
大げさに言うと人類の歴史から、終焉のこの世の果てまでを彷彿とさせられるような、
それでいて幕が上がりふと気が付くと、己の善悪を問い、理想の国の行く末にまで思いを馳せていることに気が付く。
得体の知れない三人三様の見事なナレノハテ感に魅了され、最後にみえる景色は、観た人の在り様を写すのかもしれない。

photo:一楽

「報告するぜ!!」より
『今の時代に“舞踏家”を名乗るということ。』
『目黑大路「ナレノハテ」出演者に聞く(前編)』
『目黑大路「ナレノハテ」出演者に聞く(後編)』
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▼Bプログラム
今年は、関西のダンスのメッカ、Art Theater dB神戸にてセカンドとなって初めての公演となります。
dBの取り組むBプログラムは、アムステルダムを拠点に活動する振付家・秋津さやかさんの『Blind piece』に
「国内ダンス留学@神戸」を卒業して脂がノッテいる中間アヤカ・ 西岡樹里・ 山本和馬が出演します。
只今クリエイション真っ最中!この作品は神戸公演のみでの上演となります。

秋津さやか(アムステルダム) 『Blind piece』

演出・振付:秋津さやか
振付・出演:中間アヤカ 西岡樹里 山本和馬
音楽:アルフレド・ジェノヴェシ

* * * * * * 作品コメント(テキスト:秋津さやか)* * * * * *
この作品は、観客が見ないシーンを含むダンス作品です。
上演中にベルの音に従って、観客に何度か目を閉じてもらいます。
目を瞑って感じたり、想像したり、考えたりするブラインドシーンと、ダンスシーンの間を往き来しながら作品が展開していきます。
私たちは見ることから何を理解し、見ないことから何を理解しているのでしょうか。
この作品で、私は観客の知覚を作品の一部として取り込んだダンスを作ることに挑戦しています。
作品のテーマとしては幸せの定義を取り上げ、観客との盲目の会話を通して、
多様な種類の幸せや、幸せとは何なのかについて追求していきます。

『秋津さやかインタビュー(前編)』
*『秋津さやかインタビュー(後編)』

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▼神戸公演
3月7日(土)19:00/8日(日)15:00
会場:Art Theater dB神戸
チケット料金 [前売] 一般2,500円/学生2,000円 [当日]一般3,000円/学生2,500円
予約・問合せ: NPO法人DANCE BOX(TEL:078-646-7044/E-mail:info@db-dancebox.org)
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▼東京公演
3月21日(土) 15:00 19:00 /22日(日) 15:00
会場:アサヒ・アートスクエア
チケット料金 [前売] 一般3,000円/学生2,000円/一般ペア 5,000円 [当日] 3,500円(一律)
予約・問合せ: JCDN事務局(TEL:075-361-4685/E-mail: jcdnjp@ybb.ne.jp)
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※両公演、JCDNダンスリザーブダンスオンライン予約サービスでも取り扱っております。
http://dance.jcdn.org

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