アーティスト・作品紹介
舞踊団が立ち上がる 見習うフォルムのない 伝承そのものの有り様
左京区というのは学生や自営業の人も多く住み人種も多様である。
歴史的な遺跡や神社仏閣、スピリチュアルスポットも多い。
たまに鹿の親子も鴨川に下りてくる。
ダンスカンパニーが日常と神話に囲まれた場所の中に立ち現れる道程を描く。


振付・演出:山下 残
音楽:田島 隆
ダンス:菊池 航[淡水]/瀬戸沙門/山下 残

「左京区民族舞踊」札幌公演(撮影:yixtape)

[山下残インタビューより「左京区|民族|舞踊団 じゃなくて|舞踊|」]
全文はこちらから→http://odori2.jcdn.org/7/?p=207

「京都のイメージは閉鎖的、でも、左京区っていうのはちょっと違う。学生の町で色んな人が集まっている。そういう人たちが“民族”と名づけてカンパニーを立ち上げて、何が原型なのが、何が基本的なメソッドなのか、わけの分からないゴチャゴチャした状態で、山下残がそこで舞踊団を立ち上げていく。」

「これをドキュメンタリー的な見せ方で作ろうとした時に、「舞踊団を立ち上げる」というとちょっと弱いし、●●団っていかにも企画っぽく、オチャラケている。ある程度問題提起もしつつ、自分が今やりたいことを端的に説明するには、
|左京区|民族|舞踊団 じゃなく、|舞踊| にしようと。色んな思いが集約されている感じです。」


山下 残 Zan YAMASHITA
振付家。1970年大阪府生まれ。主な作品に、100ページの本を配り観客がページをめくりながら本と舞台を交互に見る「そこに書いてある」、スクリーンに映写される(すう・はく)の呼吸の記号と俳句から引用されたテキストを身体とあわせて見る「せきをしてもひとり」、揺れる舞台装置の上で踊る「船乗りたち」、本物の線路の上で断片から成る世界の事象をつぶやく「大行進」、捨てられたゴミを用いて繰り広げるコミュニケーションのネットワーク「庭みたいなもの」、ジャーナリストとしてのダンサーが時事問題を扱う伊藤キムとの共作「ナマエガナイ」など。左京区アトリエ劇研アソシエイトアーティスト。

田島 隆 Takashi TAJIMA
日本で唯一のタンバリン専門の演奏家。世界中のタンバリンやフレームドラムを演奏し「タンバリン博士」と呼ばれている。ドラムセットの音を出しながらメロディまで奏でることができる「タジバリン」などの数々のオリジナルタンバリンを製作・演奏し、毎年ドイツにて行われる世界フレームドラムフェスティバル「タンブリ・ムンディ」へ招待され、コンサート、レクチャーを行う。
http://tazy.jp/


菊池 航 Wataru KIKUCHI
1987年生まれ。近畿大学の舞台芸術専攻卒業。2008年よりダンスカンパニー「淡水」を主宰、振付演出を開始し「意味は無いが無駄は無い」独自の作品で、ライブハウスやギャラリー等を中心に公演を重ねる。 そこに居て、立つことから踊りになる過程を実感しつつ、ムーブメントとして納得出来るダンスを目指す。多層的なイメージの扱い方と身体の関係/空間/音/道具/言葉/とのオルタナティブな付き合い方を模索中。 これまでに桑折 現、東野祥子などの作品に出演。


瀬戸沙門 Samon SETO
1994年生まれ。大阪府出身。俳優・ダンサー。 高校生のときに演劇に興味を持ちカルチャーセンターで趣味として演劇を始める。その後、京都造形芸術大学に入学。在学中は舞台芸術学科・演技演出コースを専攻し、様々な演劇・ダンスなどを学ぶ。卒業後は大学での経験を活かし俳優・ダンサーとして活動中。

[真下百百子/真下教子バレエ研究所]
「この人たちは、なんなんだ?!」左京区から突然現れた異民族たちは、その、えも言われぬ存在感で札幌の観客を大いに戸惑わせ、笑わせ、最後なんだかわかり合えたような気持ちにさせた。左京区に行ってみたい。

[前田透/演出家/劇団・木製ボイジャー14号]
彼らがどこに行くのか、どこに行ってしまうのか、という事を思いながら見ていると、時折置いていかれそうに、そして、実際どこか遠くに行ってしまっていたのだと思う。なのに、なぜだろう、とてつもない快感だった。
その他の作品コメント集はこちらから>>