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各地別Bプログラム公募内容紹介<神戸>
2014.06.15

Bプログラム公募内容紹介<DANCE BOX 神戸>
by 横堀ふみ/NPO法人DANCE BOX プログラム・ディレクター

ダンス ボックス 神戸とはこんなところ
こんにちは!ダンスボックスの横堀です。
「踊りにいくぜ!!」とは、2000年の第1回目の大阪公演の共催者として関わり始めて以来のお付き合いです。この度、神戸公演を開催するにあたって、再び公演共催者として関わることができることに、ダンスボックス・スタッフ一同ワクワクしております。
さて、神戸でのBプログラムについて、ご紹介させて頂く前に、現在のダンスボックスの神戸での活動について、ご紹介させて下さい。
100席の劇場空間「ArtTheater dB神戸」とダンススタジオ「Studio dB Kobe」を運営しながら、年間を通してダンス公演を始めとした様々なプログラムをプロデュースしています。
プログラムをつくる上で、どの企画においても次の3つの要素を踏まえながら、進めています。
① (おもに)コンテンポラリーダンスを取り扱う
② 劇場が拠点であること。
③ 新長田に位置すること。
①については、ダンスボックスは、コンテンポラリーダンスに携わるアーティスト・コレクティブとして、1996年に始動しました。当時、独自に活動するアーティスト達が繋がりながら、自らの表現の場所を獲得すること、そして表現の創造環境を向上させることを目指しました。この創設時のミッションは、脈々と形を変えながらダンスボックスのプログラムに息づいています。
②については、上記に書いたように100席のブラックボックスの劇場空間「ArtTheater dB神戸」を拠点にプログラムを展開しています。
③については、新長田に拠点を移してはや5年、新長田という地域の文脈もプログラムを作る上では欠かせません。新長田は、1995年の「阪神・淡路大震災」で大打撃を受けた地域であり、在日コリアンやベトナム人のコミュニティ、奄美や沖縄からの移住者コミュニティなどが多層に共存する地域です。若い世代の人が少なく、お年寄りが多い地域でもあります。
その他、国際プロジェクトとして、
神戸ーアジア・コンテンポラリーダンス フェスティバル #3
国際アーティスト イン レジデンス事業として、DANCE BOX Residence Program 2014
なども行っています。
今回のBプログラムの出演者となる<国内ダンス留学@神戸>について

以上のような要素を踏まえながらプロデュースしている、現在のダンスボックスの芯となるプログラムが「国内ダンス留学@神戸」です。
これまで数々のワークショップを実施してきましたが、短期間の単発のワークショップでは、どうもやりっ放し感が否めず、腰を据えてダンスに取り組む場所をつくろうと始めました。
劇場を拠点に、約8ヶ月半にわたって、プロの振付家・ダンサー・制作者を志す人を対象に、振付家コース・ダンサーコース・制作者コースに分かれて、実践や座学を通して<学び>、<作品づくり>に取り組み、<上演する>までの一連のプログラムを実施します。
今年で3年目を向かえます。参加者の約半数は、新長田に拠点を移して、生活と活動の拠点を新長田におきながら、ダンスに徹底して取り組みました。卒業生は、現在も精力的に様々な劇場やイベントで活動しています。
db Bプログラムでは、【公演日:2015年3/7.8  Art Theater dB KOBE】
「国内ダンス留学@神戸」の卒業生をダンサーとして起用して「ソロ」か「デュオ」1-3名の作品を制作する振付家を募集します。
「国内ダンス留学@神戸」を通してダンスに取り組んできた彼らと、ダンス作品をつくることに真摯に向きあいながら共につくることのできる<振付家>を求めます。
 (※注意 「国内ダンス留学@神戸」の卒業生の中から出演可能なダンサーは、振付家選考後、調整していきます。卒業生全員が可能対象ではありません。)


「国内ダンス留学@神戸」をはじめ、年間を通してダンス・プログラムに取り組んでいるダンスボックスには、数々のダンスの現場で溢れています。口のうるさいスタッフも多くいます。稽古をふらっと見に来られる地元の方もいます。ダンス関係者だけではなく、様々な背景や役割をもつ人々が混在するような現場でもあります。
このような場所で作品をつくってみたい方、是非ご応募を!!
皆さまのご応募をダンスボックス・スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。