9月に青森の王余魚沢倶楽部にて出演者3名によるダンス・イン・レジデンスをおこなったAプログラムの森田淑子作品『ヤマナイ、ミミナリ』が、美術・音楽のメンバーも交えた5名のフルメンバーで和歌山県上富田市に滞在し、ダンス・イン・レジデンスをおこなった。

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10月14日、レジデンスの第1日目は、JCDN佐東、北本に通し稽古を見せる日となった。青森・王余魚沢にて森田、進藤、高田が作ったものに、和歌山・上富田から合流したスカンク、小林の提案が反映された作品。王余魚沢での滞在制作を経てやりたいことがより明確になった分、説明的かつ、要素を盛り込みすぎた内容だった。佐東、北本、会館の那須さん、宮野さんとで感想を話し合い、佐東、北本はいったん帰京。

再び、北本が上富田に向かったのは18日。また、通しを見る。レジデンス開始当初、盛り込みすぎだったことが整理されてはいるものの、コンセプトが明確な、そして「ダンス作品」というには、まだ足りていないことが沢山ある。

・・・このクリエイションの場にいて、あらためて感じたのは、舞台作品を作ることと、人生を歩むことは似ているなあということ。人生の選択を繰り返し、経験を積み重ね、自分自身が作られていく。ただ、今回の「踊2」でのダンス作品づくりにおいて必要なのは、つくられていく作品で、何をしたいかをメンバーに伝え、お客様そして社会に“ダンス作品”として、伝えなければいけない点。人生を歩むなかで自分自身が充実し、納得していくことと、人に自分自身が描く世界を伝えることは、あきらかにその手法が違う。そして、その手法を発見するため、このダンス・イン・レジデンスでの経験が生かされればと思う。

14日からの稽古と、20日のワーク・イン・プログレスを終えた森田チームは、これからより作品を洗練させていく作業に入る。 (JCDN北本)

『ヤマナイ、ミミナリ』
作・演出・構成:森田 淑子
振付・出演:進藤 ゆり、高田 淳史、森田 淑子
音楽・ドラマトゥルク:SKANK/スカンク (Nibroll)
美術:こばやし なつこ

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