11月5日(火)・6日(水)の2日間、いまにも雪がちらつきそうな札幌で、Bプログラム隅地茉歩作品『Avec アヴェク~とともに』 出演者オーディションが行われました。「ダンス経験5年以上」という応募条件の中、中学生~40代までの参加者が集まり、やや緊張感の漂う中、隅地茉歩さんとアシスタントの阿比留修一さんによるワークショップが始まります。

全国各地で数多くのワークショップを経験している隅地さんたちですが、今回いつもと大きく異なるのは、新作『Avec アヴェク~とともに』にとって重要な“素材”となる出演者を選ぶためのワークショップであるということ。繊細でやさしい動きからアップテンポで持久力を要するワークまで、さまざまなメニューが行われた1日目の最後には、隅地さんから参加者へ課題曲が手渡され、ソロダンスをつくるという【プレゼント】が贈られました。翌日、全員がソロダンスを披露。なんと一晩でつくりあげたとは思えない程の完成度!そしてオーディション終盤には、隅地さん・阿比留さんより直接、セレノグラフィカ作品の一部を教わり、実際に男女のペアを組んで踊りました。ペアの組み合わせによって生じる化学反応もまた興味深く、振付の中にある即興ダンスバトルの場面では全員がのびのびと踊っていて、1人1人の個性が光ります。

「まずは彼らに会ってみないと分からない」と話していた隅地さん。札幌で出会ったこの出演者とともに、ここからどのような『Avec アヴェク~とともに』をつくり上げていくのでしょうか。11月8日~さっそくクリエイションが始まっています。次に彼らに会うのは12月の途中経過発表。「男女がペアで踊ること」シンプルだけど奥深いこのテーマにどのように取り組んでゆくのか、益々期待し、注目してゆきたいと思います。(JCDN千代)

隅地茉歩作品『Avec アヴェク~とともに』
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