アーティスト・作品紹介

山崎広太ワールド炸裂! とめることのできない、 暗黒への分裂叙事詩。

暗黒舞踏への考察。暗黒は全てを包み込む体のブラックホールであり王国。
これはスキゾ的なるものが深く関与していると察する。
これを通過することによって、衰弱体だったり、神のような空白な体の時間だったり、
ある肉体の作法が導き出せるのではないだろうか?
この作品は、世代を超えて暗黒にフォーカスし濃密な体の時間を蓄積し、特殊な時間を現出したい。
「禁色」の年に生まれ、舞踏への反逆を使命とした20代を経て、来年には土方さんが亡くなった歳になってしまう。
舞踏への試みはいつも失敗だった。
そろそろ本腰を入れたい。
ずっと継続されるプロジェクト。

振付:山崎広太
出演:笠井瑞丈/武元賀寿子/西村未奈/山崎広太
音楽:菅谷昌弘
衣装:山崎広太



山崎広太作品|神戸公演 [撮影:金 サジ]

[動画インタビューより抜粋]
http://odori2.jcdn.org/6/?p=1698


「自分の作品で最終的に何を提示したいのか?を突き詰めていくと、自分における暗黒舞踏というスタイルと、アルトナン・アルトーの絵画に見られる、まさしく<スキゾフレニック>なものだったんです。土方巽の『病める舞姫』とか、アルトーが発しようとしていたことが自分にとってどういうことだったのか?ということが、最終地点で合体したら良いかなと思います。」

「重要なのは全てを包むシステムというか、体の状態が宇宙的なものであること。
一番の目的は<暗黒舞踏>ではなく、<暗黒>の方かもしれない。」

「僕にとってのダンスの最初の動機は自分の抑えられない衝動を出すことでした。なので、言葉や、訳の分からない音を発しながら踊るということは、言葉を発することのアナーキズムとして、再現できるのかもしれない。」

山崎広太 Kota YAMAZAKI
舞踏を笠井叡、バレエを井上博文に師事。 2002年よりNYを拠点にしKota Yamazaki/Fluid hug-hug主宰。 BAM(NY)、EMPAC(NY)、 アリゾナ州立大学、コロンビア大学シカゴダンスセンター、TBA フェスティバル(OR)、DTW、ダンスペースプロジェクト、ジャパン・ソサエティ (NY)などで公演。 ベニントン大学ゲスト講師、近畿大学四谷アートステュディウム講師を務める。 『(glowing)』2012–13年北米ツアー。 新 作『OQ』2015–16年北米ツアー。 2007年NYダンス・パフォーマンスアワード(ベッシー賞)受賞。 2013年、FCAアワード受賞。 2008年よりボ ディ・アーツ・ラボラトリー代表。

西村未奈 Mina NISHIMURA
お茶の水女子大学舞踊教育学コース、カニンガムスクールを経て、山崎広太、チュウマヨシコ、David Gordon、Neil Greenberg、DD Dorvillier などの公演、ツアーに参加。『ねじまき鳥クロニクル』(演出:Stephen Earnharst)をはじめとする演劇、オペラ、映像作品への出演 •振付も手がける。 2008–09年にかけて、インパルスタンツフェスティバル(ウィーン)のdanceWebプログラムに招聘され研 修、ニューヨー クのMovement Research Spring Festival 2014ではキュレーターを務める。 振付家としては新作公演『セロリの宇宙』がNYのDanspace Projectで上演されたばかり。 Brooklyn Arts Exchange、Movement Researchなどのレジデンス・アーティストを歴任する他、ベニントン大 学、フェリス女学院の非常勤講師も務める。

笠井瑞丈 Mitsutake KASAI
1975年東京都国分寺市生まれ。 幼少時代をドイツで過ごす。 笠井叡に舞踏を、山崎広太にダンスを師事。 様々なスタイルのダンスをエッ センスに取り入れながら独自の世界観を持つ作品を国内外で発表している。 自作のソロダンスだけではなく、デュオ作品やグループ作品の 振付、他の振付家の作品への出演や様々なアーティストとのコラボレーションを積極的に行っている。 平成20年度文化庁新進芸術家海外留 学研修員として、2009年ニューヨークで研修。 帰国後の2010年に横浜ソロ×デュオ・コンペティション・プラスに出場し特別賞を受賞。

 photo: Paulo FUKUCHI

武元賀寿子 Kazco Takemoto
1959年石川県出身。 小学生で日本舞踊、高校より中村祐子モダンバレエ研究所、日本女子体育短期大学(江口隆哉、金井芙三枝に師事) のち助手。 文化庁芸術家在外研修員、新人賞やコンクール第一位文部大臣賞、演出振付賞受賞。 ’82年より海外活動、NY在中・ヨシコ中馬 の活動にて音楽家との関わりやインプロを多く知る事となる、アジアではインドネシアでの作品上演が多く、近年東京は元より仙台や地元・石 川県でのdance交流は現役舞踊家として説得力ある存在感で主催公演、客演、“スタパフォ”、踊り手の為の照明勉強会、月2–3回のLIVE活動 はダンスの垣根を超え毎回多くの表現者(音楽家、舞台staff)が友達の輪を広げる。両足外反母趾の手術でまた新たな踏み込みを初める。