(投稿者 西村未奈)
東京公演が終って、あっという間に2ヶ月。踊りに行くぜ、のクリエーションや巡回公演で、凝縮した時間を過ごしたせいか、この2ヶ月はふわふわと春に浮遊しています!でも、身体に刻まれた記憶が、今までとまた少し変化した世界を見せてくれているのかな〜。クリエーションで、使用した広太さん作成の舞踏譜の一部を遅ればせながら、今プロジェクトの終止符として投稿したいと思います。
●最後衰弱ー座頭市ー頭の内側の至る所でウジが湧くー右足相撲土俵払いのけー腰の両脇湯気ーペルベス落とししな垂れ、ヌルヌルとしたアロエが這い出すー右手鏡で頭の後ろを照らす、正面の顔は抜け殻ー右手梨を掴み突っ立つ死体、糞尿は垂れ流されるー右方向、障子の光から間接照明、後ろは闇、右足の親指と小指を蟻が運ぶーいくつかのステップから猫背ゴアが出現、何かを食べているー幽霊からロクロ首ー歌舞伎決めポーズからの浮遊ー朧月の女、右手は招き猫ー蒸発へと向かうが体は沈み正面の花魁ー両肘上がり、指先は桜の花が散る
●100歳老人の呻きー一瞬にして髪のないドクロー死刑間際の青年将校ー生きている首切り男、首だけシェイキングー歯痛顔芸ー死んだカエルの屍ー左斜め、体の淡い悲しみー小川の清らかな流れを実感、溺れそうな顔ー小川が流れ出すードクロが笑い出し、ハリーポッターのゴブリンー耳から白い髭が横に向かってしげり仙人にーすぐにでも灯火が消えそうな存在ー右肩から影が忍び寄りシャガールの幽霊