クリエイションドキュメント [各作品の作品制作の様子を作家・編成メンバー・取材者・共催者が記録していきます]
札幌公演 本番

札幌 制作の高橋です。
おかげさまで昼・夜とも満員御礼!
受付やらなにやらで忙しく、出演者たちの様子がレポ出来ず残念。
でも、詠子ちゃんも無事復活し、みんないい顔で本番に臨んでいました。
バラシ中に、「ようやく2015年が終わった」という三木さんと、「もう2016年が終わった」という詠子ちゃん。笑
いずれにしても、ひとりひとりのなかに、確かな印を残した公演だったようです。
「7つの大罪 第二章」に向けて(?)新たなスタート!!
次回は私も罪になりたい!!

2016.1.15

札幌 制作の高橋です。
いよいよゲネプロ。
首を痛めた詠子ちゃんが、大事をとって今日はお休み。明日に照準を合わせて!
劇場で照明と音楽が入り、世界がくっきりと浮かび上がってくる。
扉が開くシーン、大罪が放たれる!と私は思っているのですが、戦慄します。
このままではいけないのに、何か強大なチカラに巻き込まれてなす術なく崩壊に向かう。
炎のなかで旗を振るのは革命者か。扇動者か。
観るひとが何を受け取るか、楽しみです。

2016.1.13

札幌 制作の高橋です。
音楽/演出のカジワラさんも合流して、作品がますますパワーアップしています。
音って凄いなあ。
この空間を、身体を、底からしっかりと支える。世界にリアリティが生まれる。
「7つの大罪」
全体を流れるものがハッキリと視覚化されてきて、ああ、これがクリアになる、ということなのかと得心。
美しさ優しさを見せるのではなく、アンチテーゼを叫ぶのでもなく、ただ描き出す、ということでこんなにも胸に届く。
痛みを共有する。
さあ、
明日から小屋入り。

2016.1.9

札幌 制作の高橋です。
この日は、あけぼのアート&コミュニティセンターでリハ。
舞台の実寸がとれないので、パートに分かれてシーン稽古。
齢が明けてから変更が加わった冒頭のシーンが、衣裳をつけてさらに面白いことになってます。
小道具の捌きがなかなか難しく、やっている側はものすごい集中を強いられているのですが
見ているとなんというか間合いが絶妙で笑ってしまいます。
札幌舞踊会のラブリーガール千穂ちゃんの表情がとてもよくて、そう伝えたら
「ふだんバレエでいろんな役をやっているから」とのこと。
言葉がない分、表情も最大限使って役を表現する必要があるのですね。
でも、演じている感じがしなくて、初めて知らない場所にきた赤ん坊のようなイノセントさが素敵だなと思ったのでした。
5分ほどのシーンですが、細かい演出を受けながら何度も確認。
体調を崩している人もちらほら…
踊っている姿からはそんなことはちっとも感じさせないのは流石ですが、やはり万全の状態で舞台に立ってほしいです!
あと1週間!

2016.1.7

札幌 制作の高橋です。
今日は昼間、コンカリーニョで餅つき大会が催されたようです。
着くなりつきたてのお餅を頂きました。

リハは粛々と進んでおります。
後半の場当たりを見ましたが、どんどん力が増していっている感じ。
東野さんはよく「クリアになった」という言い方をします。
クリアになる。
きっと観るひとは様々に受け取るのだろうけど、差し出すほうはクリアである必要がある。
輪郭がハッキリしていること。
自分が何をしているか知っていること。
当り前かもしれないけれど、抽象表現だからこそとても大切なことだと思います。
身体も表情も声も感情も、すべてを動かすダンサーたち。
無駄なものはどんどんそぎ落とされて、明かりや音や美術が随所に足されていって。
引き算と足し算のコタエが楽しみです。

2016.1.6

制作の高橋です。

年明け、リハ初日!
東野さんが札幌入りの日は、何故か雪ですねー笑

新しい小道具を試したり、振りをさらに精密にしていく作業。
ダンサーからも感情や居方についての確認があったり、より深く理解しようという意欲が感じられます。
冒頭のビジュアルがかなり面白いことになりそう。
歪んだ聖母が産み落とす社会の奇形。
でも、その姿は何故か滑稽にも見えます。

天上から、地上へ。
司る者から、地を這う者へ。
ダイナミックな視点の変化は、まるで映画を観ているよう。

ワークインプログレス

2015.12.4

札幌 制作の高橋です。

JCDN水野さんも札幌入りして、無事ワークインプログレスを迎えました!

集まって下さったお客様は20名程ですが、札幌舞踊会の千田先生、ダンススタジオマインドの広瀬先生という札幌ダンス界の重鎮もいらして下さり、ダンサー達にとっては緊張する顔ぶれだったのではないでしょうか…!

Cプロの本田大河くんのソロ作品「人性」からスタート。

流れるようによく動く大河君の身体は、見ているだけで嬉しくなってしまいます。

終了後、お客様にも舞台で車座になって頂きディスカッション。

みなさま、とても真剣にアドバイスや感想を下さいました。

大河君も、さまざまな言葉をもらって素直に迷いを見せつつも、自分の意図したことなどしっかりと答えていました。

大河君を囲むお客様たちが、なんだか暖かく大河君の将来を見守っているような雰囲気で、微笑ましかったです。

本番に向けてのクリエイション、きっと悩むことでしょうが、とにかく若いエネルギーと素直な感性を全開にして頑張ってほしいです!

続いてBプロ「現代版-7つの大罪-第一章」

お客様は強烈ななにかを受け取ってくださったようです。

「もっと見たかった、もっと過激にやってもいい」という意見もあれば

「あえて留まることで創造力をかきたてられた」という意見もあり。

いずれにせよ刺激的な表現は、しっかりと受け容れられたようです。

東野さんも「まだちょっと遠慮していた」「やってみようか」との言葉。

かなり完成しているとみえたBプロ作品ですが、本番までにさらなる進化をとげそうです。

だからワークインプログレスはオモシロイ。

クリエイション10日目

2015.12.3

札幌 制作の高橋です。

いよいよワークインプログレス前日。

札幌公演の会場であるコンカリーニョのちずさんと、照明の高橋さんも見に来て下さいました。

作品には厳しいちずさんにしては珍しく、リハ後、東野さんに「素晴らしい手腕ですね」と一言。

「まだまだいけそう」とダンサー達に激励も。

この日の最期に、東野さんから「各シーンのタイトル」が明かされました。

「マリア」「いけにえ」など聖書を思わせるキーワードや、クリエイションの最初にダンサーたちから出してもらったイメージで構成されています。

ダンサー達も腑に落ちた様子。こうしてイメージをより深く共有すると、きっとまた変わってくるものがあるのかもしれません。

クリエイション9日目

2015.12.2

札幌 制作の高橋です。

本日初めて、全体の流れを通しました。

装置や小道具も使い、仮の衣裳もつけ、ようやく作品の全貌がみえてきました。

世界をみおろす神のような存在から、浮浪者のようにもマクベスの魔女のようにもみえる3人のシーンへ。

この視点のダイナミックな変化で一気に作品世界に引き込まれます!

後半のユニゾンからの混沌としたシーン。叫び、激しい動き。

でも、決してネガティブなものではなく、切ないような必死さ、ごく身近にある雑多な感情や出来事のようで、不思議と暗さを感じません。

クリエイション8日目

2015.12.1

札幌 制作の高橋です。

この日は、あけぼのアート&コミュニティセンターに場を移してクリエイション。
私も最初のアップに参加させて頂きました。

うーん、身体がひらき、体幹にきく!気持ちいい。

東野さんの強くしなやかなボディはこうして作られてゆくのでしょうか…

今回の出演メンバーはバレエやジャズ・演劇などさまざまなジャンルで活動されていて、みなさん非常に身体能力の高い方達。

ひとりひとりに、東野さんはどんどん要求してゆきます。

見本をみせる東野さんの身体の軽いこと、速いこと。

「足音を立てない」

「もっと腰を使って」

「腕だけじゃなくボディで」

ソロの動き、デュオの動きなど細かく動きの質感を修正していきます。

かなり見応えのあるシーンの断片がたくさん生まれています。

どう繋がるのかドキドキです。

クリエイション 7日目

2015.11.30

札幌 制作スタッフの高橋です!

Bプロのクリエイション、ハードに進んでおります。

ダンサー達も真剣。ダイナミックな動きが繰り広げられます。

身体も声も感情も、持てるものを全てさらけ出すかのような鋭さのある断片。

これらが組み合わさって、一体どんな世界が立ちあがるのか…

7つの大罪、7人のダンサー達。目が離せません!

クリエーション1

クリエーションも6日目。みんなのことが少しずつ解ってきたような。
ダンスのジャンルも違えば、俳優もいる。7人のダンサーと7つの大罪に向き合う。
まだまだ薄っぺらい。私のなかのイメージもまだまだ薄っぺらい。音楽も来月にはじめて合わしていく。

今回はみんなに心理テストののち、そこから出たキーワードをもとにいろいろ発案。
そこからそれぞれの個性をピックアップしつつ、壊しつつ、構築していく。
明日はもっと壊していこう。

記:東野

北海道に到着!

大雪の日に無事京都からやってきました。札幌!!!
これから12日間のクリエーションに入ります。ダンサー7人とともに取り組むのは現代版ー7つの大罪ーです。
思い切ったもんだ!

この札幌メンバーでどんな作品に仕上がるのか私もこれから奮闘です。

最初は深い深層心理テスト。作品の骨格作り。みんなの意識を高めていきます。
みんなどんな人なのかなな?掘り下げていきます。面白い部分、だめな部分、すごいなーって部分。探し出します。

では今日も雪の中歩いてスタジオまでいってきます。
記:東野