報告するぜ!!
- 2015年3月27日
- 踊りに行くぜⅡ Vol.6に向けてVol.5日程振り返り
テキスト:國府田典明
写真:オフィシャルサイトより
踊りに行くぜⅡ Vol.5がどのように実施されたのか、振り返ります。
次回Vol.6は、公募の締め切りを早め、クリエイション期間が長く取れるようにする模様です。
【踊りに行くぜⅡ Vol.5の流れ】
2014年6月22日 / 募集締切
2014年7月12-13日 / 二次選考(公開)
2014年7月下旬 / アーティストとディレクターの初回打ち合わせ
2014年8月中旬 / 作品テキスト締切(チラシなど)
2014年9月中旬 / Bプロ 出演者募集開始
2014年10月上旬〜 /
Aプロ レジデンス制作(10日〜3週間など) 森下スタジオなど制作環境提供
Bプロ 出演者オーディションなど
2014年11月上旬 / Bプロ クリエイション(10日程度など)
2014年12月15日 / テクニカルミーティング(スタッフ見せ)
2015年1月〜 / 各地Bプロ 公演直前1〜2週間程度クリエイション
2015年1月17日 / 札幌公演
2015年1月25日 / 松山公演
2015年2月7-8日 / 仙台公演
2015年2月28日 / 福岡公演
2015年3月7-8日 / 神戸公演
2015年3月21-22日 / 東京公演
活動の様子の写真はこちらからも見られます。Vol.6に応募される方は、これからの一年の活動イメージの参考になると思います。
Vol.6公募概要は、3/31に発表される予定です。
踊りに行くぜセカンドは、作品制作支援として手厚い企画だと思いますが、それでも作家が暮らせる程の資金が提供される訳ではありません。あくまでも補助であり、作品制作とは予算ありきではない事、そしてそもそも作家活動というのは概してお金も時間もかかるものだという事を、作家も企画者も改めて意識する事が重要だと思います。
また、各地主催となる方々、テクニカルスタッフの方々にとっても、この企画はそれぞれの問いと挑戦の取り組みであると私は思います。その取り組みは作家のモチベーションにも影響を与えると思います。何でこうなのか、こうすればいいんじゃないか、と普段思っている事を試すチャンスでもあります。
「自分が知らない所に何かが存在してしまっているのを見に行くのが、劇場。劇場に行くのは選挙に行くみたいなもんですよ。」(ナレノハテ、佐々木さん談)
目黒さんチームにインタビューした時の話でしたが、好きか嫌いかではなく、人の問いに向き合う場が劇場であると。私はこの言葉ですっきりしました。
作家が提示した問い(わかりにくい事)を周囲のスタッフが受け取って、それをどう多くの人に提示したり、訴えていくか。
そのわかりにくい事の価値は、この企画では選考時に判断されます。作家が選出された段階で、その訴えは始まるのではないでしょうか。
公演は一つの表出でしかなく、多くの人の目に触れる手段です。観客はある他人(作家)が直面している問いを見に行くのです。
総出でその問いに向き合う事なのだと思います。踊りに行くぜⅡが作家支援に留まらず、社会における問いと挑戦であり続ける事を期待します。