踊りに行くぜ!!

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2015年3月12日
セカンド初開催!神戸公演@dance box

こんにちは。JCDNスタッフの千代です。先週の福岡に引きつづき、制作として神戸公演に同行してきました!「踊りに行くぜ!!」Ⅱvol.5 の巡回公演もいよいよラスト2ヶ所となり、関西のダンスの拠点、Art Theater dB神戸にてセカンドとなって初めての神戸公演がおこなわれました。「国内ダンス留学@神戸」三期生の成果上演1週間前ということもあり、他にも若いアーティストがたくさん出入りしている中、アツくて賑やかな巡回チームが小屋入りから本番までワイワイガヤガヤ。dance boxならではの、あたたかいアットホームな雰囲気の中で日に日に盛り上がっていった、エネルギー炸裂の神戸公演でした。今回は全国を巡回しているAプログラムから、目黑大路作品『ナレノハテ』と桑折現作品『To day』の2作品、そしてdance boxが取り組むBプログラム(リージョナルシアター)として、アムステルダムを拠点に活動する振付家・秋津さやかさんの『Blind piece』という全3作品が上演されました。 〔全舞台写真 Photo by Toshie Kusamoto〕

▼Bプログラム:リージョナルシアター
秋津さやか作品 『Blind piece』

秋津さんの作品には、「国内ダンス留学@神戸」を卒業して今脂がノッテいる一期生・二期生の中間アヤカ・ 西岡樹里・ 山本和馬が出演しました。他地域のBプログラムと違い、3週間のリハーサルは朝から晩までハードなスケジュールでしたが、秋津さんと一緒に丁寧に作品・テーマに向き合ってクリエイションに取り組んできました。

「こういうのやってみよう」と言えば、とりあえず何でもやってくれること。鵜呑みにするというより、すごく素直です。これはとても良いことで、素直だから生まれてくるものがある。本当にピュアダンスという感じ。美しいです。(秋津さやかインタビューより

12月や1月のワーク・イン・プログレス(途中経過発表)では、シーン別で見せたり、「チーン」というベル音の間隔や、目を瞑った人の感覚についてディスカッションを重ねてきたこの作品。最終的にはそれぞれのシーンの良いところ、面白いところが活かされていて、とても興味深い仕上りになっていったように感じました。観客がいて初めて成立する今回の試み。観た人にとってはどのような時間だったのでしょうか。

≪観客アンケートより≫
■踊ることにあらゆることをイメージしました。とっても良かったです。新しい世界に呼ばれたような、子供の声みたいな、はじまりも良かった。顔のペイントも。(女性)
■夢の中にいるような感覚になりました。非常に興味深い試みでした。(男性)
■1月のワーク・イン・プログレスで見た時より、演劇的に仕上がっていたように感じました。断片、断片、断片が部分的に積み重なっていて、不思議な感覚になりました。(20代/男性)

▼Aプログラム ダンスプロダクション
目黑大路作品 『ナレノハテ』

目黑チームは巡回3場所目。松山・仙台公演を終えてから、約1ヶ月という間があいて、神戸にやって来ました!個人的には城崎のダンス・イン・レジデンス以降、初めてみた『ナレノハテ』でしたが、アフタートークで佐々木さんが話していた、形骸化するダンスについて話している自分自身の言葉が形骸化している、こうして何度も同じことを喋っている中で疲弊していき、磨り減っていくのだ、という言葉が印象的でした。舞台上でみられる3人3様のナレノハテ。舞台のホンモノってなんだろう、踊りって、表現ってなんだろう、と考えさせられる作品でした。まだ見ていない人はぜひ東京公演でご覧ください!

≪観客アンケートより≫
■人類の欲望などでこうなってしまう可能性があるのかもしれないと感じた。皆さんそれぞれに良いキャラ、味、出されていました。子供や大人が客席でキャハキャハ笑っているのを見ると、複雑な気持ちになりました。単純にこういった動き、言葉で人は笑いがこみ上げてきたり、怖いものだなと。(男性/30代)
■2度見ても、期待を裏切らない。滑稽で、ときにドキッとする作品でした。(女性)
■2013年の「みんなのフェス」の時の目黑さんの作品を思い出しました。喋るし、一見ダンスではないように思えるのですが、誰よりもダンス作品だったような感じがします。(男性/20代)


▼Aプログラム ダンスプロダクション
桑折現作品 『To day』
客席からの反応もよく桑折さん自身手ごたえを感じたという福岡公演から1週間もたたないうちに神戸入りした桑折チーム。ボイスの山崎さん以外、メンバー全員が京都を拠点に活動していることもあって神戸公演はほぼ、ホーム。福岡のイムズホールよりは客席との距離も近くなり、また全く異なる空間をもつdance boxの劇場で、どのような世界をつくり出すのか。劇場入りから間もなく、桑折さんの繊細な調整がおこなわれていきました。心臓に届いてくる音楽、別世界から響いてくるようなボイス、リズムを保っている男、かき乱すように現れる女。そこには異次元な世界があって、でもこれって私たち1人1人の中にある世界なのかも、と私自身4人の存在とその空間にハッとさせられた作品です。さまざまな要素が盛りだくさんの『To day』、さらに東京ではパワーアップしそうで、楽しみです!

≪観客アンケートより≫
■極限までいって、その先にまた開けて、閉じて・・・まどろんで、わめいて、最後少しグッと泣きそうになる・・・そんな作品でした。(女性)
■生音、タバコの煙。いろんな仕掛けが、どきどきわくわく。ときに不快音で胸をかき乱される作品でした。長編が見たいです。(女性)
■音と声と光。そして人に、とてもドキドキさせられました。(男性/30代)



さて、やさしくて、あたたかいdance boxの皆さんの応援も受けて、巡回チームはファイナルの地・東京へと進みます!!神戸公演では、ダンス・イン・レジデンスでお世話になった、鳥の劇場や城崎国際アートセンターの皆さん、巡回地から札幌コンカリーニョの大江さんや松山の砂織さんなども駆けつけてくださり、アーティスト・スタッフにとって、とっても嬉しい時間でした。各地で引き継いできた火を消さないように、さらに激しく燃やしつつ、アサヒ・アートスクエアへまいります。川口智子作品『#1 天使ソナタ』も加わり、Aプログラム3作品が大集結。もう観た人も、まだ観ていない人も、ぜひ東京へお集まりください。神戸公演、たくさんのお客さまに囲まれて、終演いたしました!!おつかれさまでしたー!!

★チケットのご予約はこちらから⇒ JCDNダンスリザーブ

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