アーティスト・作品紹介
底の庭の隣で待つ
田中 美沙子(東京)
福岡
アガンベンという哲学者が研究した「剥き出しの生」という存在。
それは社会的・政治的な生を奪われ
生物的な生しか持たない存在を意味します。
この言葉を初めて知ったとき、祖母を思い出しました。
祖父が亡くなると認知症を発症し、
私や父の事も分からなくなりました。
二度目に面会に行ったときは、
寝たきりで意識もなく植物人間の様な状態でした。
目の前に横たわっている人は祖母には見えませんでした。
そこには目を見開いて
ひたすら呼吸を繰り返している身体がありました。
人間の底にあるものがあらわになった姿。
その姿は心を掻きむしる。
生きている。すべての存在の共通の事実。
「剥き出しの生」を見たことを元に
ダンスを作ってみたいと思います。
田中 美沙子 / Misako TANAKA
10歳よりバレエを始め、フランスCannes Jeune Balletに所属。帰国後、黒田育世率いるダンスカンパニーBATIKのメンバーとして国内外多数のツアーに参加。あうるすぽっとスガダイロー五夜公演『瞬か』、室伏鴻プロデュース〈外〉の千夜一夜『The Last News』に出演。近年より自身の創作活動を本格化し、振付作品を精力的に発表。これまでの作品に『うぶ毛しっぽと白髪まつげ』、『闇とルシフェリン』などがある。
林あきの / Akino HAYASHI
舞台音響。コンテンポラリーダンスを中心に舞台音響として活動。1986年東京本郷生まれ。田中美沙子の他に、21世紀ゲバゲバ舞踊団、木村愛子、長内裕美、かえるP、おかっぱ企画、TABATHA、ドドド・モリなどの音響を担当。
ダンス・イン・レジデンス 実施概要
ダンス・イン・レジデンス @福岡
出演者選出オーディション:10月7日
会場: パピオビールーム、他(共催:公益財団法人福岡市文化芸術振興財団)
期間: 12月13日-22日/2月16日-26日
途中経過発表:12/21
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出演地
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札幌
生活支援型文化施設
コンカリーニョ2015.1.17(土)
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松山
松山市民会館 中ホール
2015.1.25(日)
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仙台
仙台市宮城野区文化センター
パトナシアター2015.2.7(土)/2.8(日)
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福岡
イムズホール
2015.2.28(土)
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神戸
Art Theater dB 神戸
2015.3.7(土)/3.8(日)
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東京
アサヒ・アートスクエア
2015.3.21(土)/3.22(日)