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中島誠、佐々木藍紗作品クリエイションブログ

02.29

一足先に

こんばんは、中島 誠です。先週、福岡公演にて私たちのチームは一足先に楽日を迎えました。うまく行ったとは言いがたいですが、ダンサーの皆はすばらしいパフォーマンスを見せてくれ、輝いていました。

僕は最後の1日だけ、人間に戻った、やっと戻ってきたと佐藤さんをはじめ周りの皆に言われ、それまでは死んでいたようです。笑 容量の小さいアタマが、年末くらいからずっとパンクしていたのか、なんなのか、自分ではよくわかりません。

言葉にできないからダンスなどというものをやってるのだと思いますが、ソロならともかく、言葉にできないと作品はできないということが身に沁みてよくわかりました。でないと出演者と共有できない。今回、どれほど共有できたのか。同じ絵を、世界観を、方向性を。自分のコミュニケーションの欠落、言葉の至らなさに大きな課題を感じる。

昔から友人に、話が急に飛んで繋がりがわからないとか、抽象的すぎるとか、意味不明とか言われたりすることがありました。自分の中ではかなりクリアにリンクしていて、自然な流れなので、なんでわからへんねん!?と歯がゆい思いをしたこともしばしば。

「客観的事実」ということもいまだに疑っています。人の数の主観があるだけじゃないかと。かなりアタマ悪いのかもしれません。アタマ良い振りしても仕方ないので、正直に晒していこうと思います。

振り返り言葉にするという作業。

東京公演、観に行くので楽しみにしています。


02.09

あと一週間で福岡入りです

こんにちは、ささきあいさです。

仙台公演、大成功だったとの事で、刺激を受けています。

今日は9日、福岡公演まであと9日間です。

泣いても笑っても、この6月からの戦いは来週に終わる。

一日一日の重みを感じる。

昨日は、「カラマーゾフの兄弟」(小野寺修二)観てきました。

言葉でやりとりするよりも、なんか伝わってくる!!というシーンがいくつもあり、勉強になりました。

ずっと暗いトンネルを掘って掘ってどこにいるのか、進んでいるのかもわからない毎日に、一昨日パアっと光が差し込みました。

●自分がやらなきゃ誰がやるんだ!?という焦り

●あるアイディアをおもしろい!とダンサーが言ってくれた

●森下スタジオで、身体をたくさん動かした

●チラシをデザインするように、絵を描くように、ダンスを創ってみたら?とアドバイスをもらった。

何がどう作用したのかわからないけれど、とにかく「やってみたいこと」がぶわーっと湧き上がってくるようになった。

今、なんと初歩的な段階のことをしているんだろうとあきれます。

湧き上がったもの。

「これは説明的か?」

「これはヒップホップか?」

「観たことないことか?」

まずは、そんなの吹き飛ばして、誰がなんと言おうとそれを突き通すことから始まるんだ!採用するかどうかは、それが出来てからの段階。

そう言いながら、不安になる時の繰り返し。

できるできるできるできる!!!!!!!!

突進!!!!!!!!!!!!!!!!!!


01.25

札幌公演終わりました

こんにちは。

佐々木藍紗です。

札幌公演終わって10日経ちました。

昨日はトヨタ体育館での稽古のあと、中島と23時から5時まで深夜稽古!!

札幌から帰って来てから、毎日夢の中でダンサーが出て来て、皆で稽古しています。

札幌公演の映像を観ると、すこしずつ客観的に観れてきて、問題点がはっきりしてきました。

応募した時のプレゼン映像も送って頂き、中島と2人で観ました。

ああ、こんな事をやりたいと思ってたんだ。

生き生きしてた。。

今、とにかく辛い毎日です。

「やりたいことやろうよ。」

自分に問いかけてもカラカラに乾いた心。

先日、仕事でヒップホップを踊っていた時のこと。

ここが自分の帰る場所だと信じていたけれど、なにか違和感を感じた。

ここに私の居場所は無い。

私はどこに行きたいのか?

どこにも私の居場所はない。

今、新しいムーブメントを発掘しようと、苦戦している。

他には無い、自分だけのもの。

この企画が終わったら、あれこれしようと考えていたけど、結局私が追い求めているのは「自分にしか出来ない何か」で、これからもずっと戦って行くんだ。

もうしばらく一人でいたいと思っても、「これいいね!やってみよう!」と共感し合える事の素晴らしさをふいに感じる。

作品制作から離れたいと思っても、実際に舞台の現場に足を踏み入れると、ああ!舞台空間っていいなあ。ここにいたい!と激しく感じる。

「楽しくない時は何かが間違っている。」

これは私の踊りの師匠の言葉です。

本当にそうだと思う時と、それは違うと思う事の繰り返し。

どんよりした文章ですが、福岡公演最後の最後まで、あきらめず進むという気持ちで

正直に記して行きます。

とにかく動かなければ。。


01.02

2012年スタートですね

あけましておめでとうございます。

ささきあいさです。

大晦日21時からナカジとミーティングをはじめ、年越そばを食べ(どんべい)、朝の5時に終了して、近くの新井薬師神社へ初詣に行きました。

こんなハードなお正月ははじめてです!

31日の夕方、結局この作品は何を伝えたいのかとノートに書き出したり、しゃべってみて録音して聞いてみたりしていました。

その2日前に、「話に主語が無い、意味が全然わからない、3分で済む話が30分かかってる!自分の話を録音してきいてみなよ」とメンバーのにっこから言われていたところでした。

録音したものを聞いてみると、「えー」が多い、本当に主語が無い、上手くまとめようとしている。。

などなど発見がありました。

言葉にする、声に出す、書き出す、それを録音して聞いてみる、ブログで書いてアップして読み直す、、、

こういった作業を通して、行き詰まった状況を「俯瞰」し、客観的に問題と向き合っていくのだと、当たり前の事かもしれませんが(笑)実感しています。


12.31

今年も終わります

すっかり投稿が途切れていました。。

ささきあいさです。

レジデンスから帰って、毎日ミーティング!

お正月は札幌の実家へ帰る予定でしたが、急遽やめて東京で過ごす事にしました。

実家に帰省するメンバーもいて、昨日ナカジ(中島)と2人でスタジオに入りました。

「こんなかんじどう?」

「あ!いいね!」

あれ、、?2人の間でこういう感じ、今まで一度も無かった。

作者の2人が、まず「こんなものをやりたいんだけど、どうかな?」

と提案する前に、メンバーに頼ってた。。

遅すぎる気付きだけど、ここからスタートだ。

今日の夜12時を目指して、大枠の流れを2人で完成させます。

年明け1日からは、タツヤくん(本間)と合流。

4日にはにっこ(新田)、続いてさきぽん(藤井)、全員集結!!

年明けからは、作品を客観的に観ていく作業に入ります。言葉にするのが苦手な自分ですが、その壁を乗り越えそれぞれのシーンのイメージを言葉に出来るようにしたい。

9日にコンカリーニョに入ってから、舞台監督さん、照明さん、色々な方達とやりとりしていくのは自分で、出来上がった作品を生かすか殺すかは私にかかっていると、恐ろしいプレッシャーを感じています。

話はすこしそれますが。。

今まで、ミュージカルやヒップホップ、ジャズダンスをやってきた私にとって、コンテンポラリーダンスってなんだろう??と未だに謎で、模索しています。

私が今まで持っていたダンスのイメージ。

モノガタリをダイレクトに観ている人に伝えるミュージカル。

聞こえてくる音楽を感じて、リズムの波をトレースして、からだを使って視覚的に音楽を表現するイメージのヒップホップ。

リラックスして、心を解放して、自分の感情をどこまでスムーズに外に出せるか?変換出来るか?そこを目指していたジャズダンス。

今回の踊りに行くぜ!!求められるダンスって何だろう?

ひとつ自分なりにヒントになったのが、「日本人の美意識」の話です。

一年前、私のダンスを観たある方が、日本人の美意識に「曖昧の美」というものがあると教えてくれました。

その時はそうなんだ。。という感じだったのですが、昨日「あ!!」とひらめいたのです。

イメージをそのまま伝えようとするんじゃなく、「曖昧にする」ことでお客さんに想像する楽しみを与えるっていう感じ?なんか面白そう!

そう思って、昨日は朝方まで音楽聞いて踊り狂っていました。

今日、曖昧の美について調べてみると、日本人の美意識にはその他

「余白の美」「空間の美」「外しの美」「間接表現の美」というのがあって、舞台芸術の神髄がつまっているような気がして興奮していました。

【石庭に白い砂利で海を表し、螺旋模様で波を表す。直接「水」を使わずとも、訪れる人それぞれが、それぞれに心の海を想像する事が出来る。間接的であるからこそ、得られる自由です。】

へええ!!


12.27

札幌レジデンス

15日から22日まで、1週間札幌で集中制作。斉藤ちずさん、あけぼの・コンカリーニョの皆さん、ありがとうございました。

広々した空間とおいしい食べ物、東京にいる時とは違う気持ちで取り組めた。         3日目に水野さんが到着、15分ほど稽古を見ただけで問題点を的確に指摘、4時間ほどだったか天才外科医のようだった。自分の頭の悪さを再確認。メンバーの皆に苦労ばかりかけて申し訳ないと思った。そこから軌道修正し、何とか最終日のショーイングに間に合わす。手ごたえは無し。だが始まりの場所が低すぎるゆえ、やっとスタート地点に立てたような気がした。ここからどこまでやれるか、時間との勝負。

言葉で説明できないといけない、と水野さんが言っていた意味が今更ながら実感として理解できる。すべて具体的にしなければ共有できない。自覚した自分の傾向、曖昧な思考、曖昧な言葉、そこから出るのは曖昧なダンス、曖昧な作品。

映像の使用もずっと検討してきたが、使わないことに決めた。                 「映像はイメージが強すぎる、よっぽどうまく使わないと効果的でない、無いと成立しない作品なら使うべき、映像がなくても成立している。」指摘を受けて、納得。曖昧な映像は使うべきでない。

せっかくこのブログもあるのだし、曖昧な思考を具体的な言葉に置き換えていかなければと強く思う。

年末年始、実家に帰る人もいるが、集まれるメンバーは集まって稽古します。


12.14

札幌入り目前

遅ればせながら初投稿です。

札幌・福岡公演でお世話になります中島誠です。

ボチボチ書いていきたいと思います。

2日後には札幌でのレジデンスが始まる。

深めていたつもりが派生して拡散。逆方向に遠ざかっていた。

核に焦点を集めなくては。

2日前にはJCDN主催の「アジール」の公演を観に行った。

緻密に構成されたイメージのリンク。

船上、将軍からの求婚を断った遊女が吊るされ首を切られたという話が

胸にドスっと来た。その後の踊り、いろんなイメージが掻き立てられた。

現代、逃げる女の末路は?

観客に想像させるスキマのある作品は好きだ。


11.25

10日後にはサッポロ☆

明日の稽古、何をしよう?

「何を守りに入っているの!もっと冒険して下さい。」

「ササキさんは表現する事をやめた方が良い。」

中間発表の時に言われた言葉が、この一週間頭の中をぐるぐるしてる。

ふるさとの札幌。たくさんの人が楽しみに待っていてくれてます。

でも、ぽかん。。。とさせてしまおう。

知らないうちに自分で創りだした「いい人」像を壊していけ!!

10年くらい前、ダンスバトルに出た時、真剣に真剣に踊っているのに

「めっちゃ笑いました!」と小学生に言われて、悲しんだ事を思い出した。

「おもしろいかどうかなんて、それは結果にすぎない。」

先週、ダンサーメンバーのタツヤ君に言われて、はっとした。

ここ最近、「人を楽しませるにはどうしたらいいか?」それが先にあって作品を創っていた。

観客の「笑い声」が、成功か失敗を分けるバロメーター。

舞台の前の日は、「明日何か起こってイベントがつぶれてしまえばいいのに。。」と思う事もあった。

「まず、自分は何をしたいの?」

あ!その感覚、忘れていた。。。はは。

中間発表で、今まで考えていたプランは白紙に戻った。

レジデンスは10日後、ヤバいぞ!!

来週私は何をしているのか?

21日のSHOWINGはどんなことになっているのか?

おそろしい状況なはずなのに、どこかワクワクしている自分。

今読んでいる本、「イッセー尾形の人生論」にこんな事が書いてありました。

「人間はわからない事に興味を持つ動物だ。」

それは、演じ手側にも、お客さん側にも言える事なんじゃないか!?

自分、表現しすぎてた!?

焦りすぎてた

つまらなくしてた

明日は、中間発表から久しぶりの稽古。

何だか新しい気持ちです。

佐々木藍紗


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